昨年から、APPLEとFacebookが揉めています。
大企業同士なにかでもめることはよくありますが、今回はなかなか将来のネットの在り方にも関係してくる大きな転換点になるかもしれません。
ネットの広告ビジネスは最強
広告という考え方は昔からあるものです。
日常生活は広告にあふれ、見ない日はありません。
広告は企業側としても見てもらえればありがたいものではありますが、見てもらえればだれでもいいわけでもありません。
どうせ見てもらうなら、興味を持っている人に見てもらうことが一番です。
東京の住人に大阪の不動産の広告を見せても、買ってくれる人はかなり少ないでしょう。どうせなら東京の住人には東京の不動産の広告を見せたほうが良い、というのは誰でも理解できることだと思います。
この法則を突き詰めていくと、ネット広告って強いんですよ。なんせ、相手がどういうものに興味があるかを把握することができますからね。
これを利用して、例えば相手が不動産のことを検索したらマンションの広告が出たりするわけです。
広告主側としてもネット側としても無駄がないということで、ネット広告産業はすさまじい勢いで広がっていきます。
FacebookとAPPLEの違い
FacebookはSNS運用がメインです。それはすなわち、ユーザーにSNSの中ですっとぴったりな広告を提供し、利益をあげているのです。APPLEはiPhoneやMacもありますし、iTunesなども含め、幅広くやってます。
そんなAPPLEが個人情報に対する方針として、そこまでユーザーの興味などを追跡するのやめようかな、と方針転換しようかな、と言いました。これに対して、Facebookが、いやいや、勘弁してくれよ、と言っているというのが今回の出来事です。
個人情報の取り扱いは、年々厳しくなっています。特にヨーロッパを中心に、厳しくなっています。
個人情報とネットの在り方について、実はけっこう相性が悪いんですよね。ネットは個人情報をさらけ出せばさらけ出すほど便利に使えるところも大きいので。
こういったところの考え方の見直しは2020年代の注目ポイントでアヤノ.メでも何度か扱ってきたテーマですが、APPLEが個人情報保護の方針を打ち出すのであれば、今後ネット広告産業が衰退化する可能性もあります。
そうなると、YouTube広告なんかもがんがん下がっていくでしょうね。
昔には昔の、今には今の攻め方があります。2021年、しっかり世の中の動きを見ていきたいものです。