中指以外にも!世界にいろいろある相手を侮辱するハンドジェスチャー


JR東日本の社員が、いわゆる「撮り鉄」に対して中指を立てるという写真が拡散し、謝罪するという一件がありました。

客に中指を立てるなんて!という意見もあれば、マナーの悪い撮り鉄も多い!と多くの議論がでているようです。

ここではそれは置いておいて、いわゆるハンドジェスチャーの話が気になりました。

中指を立てるハンドジェスチャー

日本では、ハンドジェスチャーで侮辱という概念があまり存在しません。手を振るとかピースサインとかそういったものはありますが、このハンドジェスチャーは明らかに侮辱!みたいなのはありません。

中指を立てるというものは、たしかにそれにあたります。しかし日本では「なんだよこのやろー」くらいな感覚で、やはり海外のものよりもライトな存在かなと思うんですよね。

近年ではこういったハンドジェスチャーはトラブルのもとになるということで、アニメや映画、またはこういった報道などでの画像なども、モザイクがかかるようになっています。

世界では、日本が思う以上にハンドジェスチャーには敏感です。

中指を立てるハンドジェスチャーは、みなさんもご存じの通り「ファックユー」というものです。

「ファック」というのは「セックスする」という意味もありますが、それがいろいろ転じて「くそ」「ちくしょう」みたいな意味もあります。というか、そっちの方が大きそうですね。

中指を立てるハンドジェスチャーはファックサインとも呼ばれますが、それは日本だけの俗称のようで、海外ではthe fingerというみたいです。知りませんでした。

英語の中でももっとも品のない単語の一つであることは間違いなく、うっかりこういった言葉や中指を立てる行為をすることで、ちょっとした喧嘩くらいでは済まないような事態になることもあります。

海外には他にもある、やってはいけないハンドジェスチャー

地域が変わればハンドジェスチャーも変わるということで、海外にもいろいろなハンドサインがあります。

ここではちょっと調べて気になった、海外ではやっていけないハンドジェスチャーを紹介します。日本人がついやりそうなハンドサインを中心に紹介します。

まずはピースサインです。ピースサインは比較的世界共通のハンドジェスチャーかと思います。平和を意味しますが、勝利を示すヴィクトリーサインとしても有名です。

しかしそんなピースサインも、ギリシャでは相手を侮辱する行為を意味するそうです。

また、日本でもある一定の年齢層以上はついやってしまう、手の甲を相手にみせるピースサインがあります。

こちらは裏ピースとも呼ばれますが、イギリスでは相手を侮辱する行為となるそうです。イギリス文化圏のオーストラリア、南アフリカでも共通ですので、旅行先では注意しましょう。

あとはOKサインですね。親指、人差し指を輪っかにするやつです。

言葉が通じない海外では、ついハンドジェスチャーを交えて会話をしがちですが、そのなかで「これで大丈夫」「これでお願いします」というような意味合いで「OK」という言葉を使いがちです。それと合わせてついやってしまうのが、このOKサインです。

しかしこれ、フランス圏ではOKというより、ゼロの意味合いが強いらしく、それが転じて「無価値」となるそうです。意味が逆になっちゃいますね。

あとは親指を立てる、「いいね」のハンドサインです。

これはさすがにいい意味だろう!って感じもしますが、アフガニスタンやイランなどでは相手を侮辱する行為になるそうです。

知っておきたいマナーとして

今回はいろいろ調べて書きましたが、もちろん現地の人の実生活としてこれらをどこまで感じているのかはわかりません。こういうの調べると他にも小指を立てるとかいろいろでてきましたが、たぶん国によってもその感じ方はそれぞれだと思います。また、昔はそうだったかもしれないけど、というものもあるかもしれません。

ここで言いたいことは、日本にとって当たり前のことが、海外では当たり前ではないかもしれない、ということです。そのため、一応マナーとして、そこの国に行くのであれば、そういったことは事前にちゃんと調べておくことが大事です。

今はコロナということで海外でライブをやる機会はありませんが、外国に向けていろいろネットで発信するような流れは今後増えていくかもしれません。例えばチェキなどは日本向けですので裏ピースしてもいいとは思うんですが、もし海外向けに発信するようなものでしたら、相手の人が不快にならないよう、バンドマンもちょっとこういうの調べてやっていくというのも大事かもしれませんね。