最近あまり使われない言葉ですが「デジタルディバイド」というものがあります。
情報格差といいますが、早い話がIT系に強い人と弱い人でどうしても差ができてしまうということです。
これは純粋に機械に強い弱いではなく、例えば先進国と後進国との間でのスマホやパソコン普及率による差を指す場合もあります。
渋谷区が無償でスマホを貸与へ
渋谷区がなかなか興味深い試みをするようです。
【独自】スマホに不慣れな高齢者に3千台、渋谷区が無償貸与へ(読売新聞オンライン) – Yahoo!ニュース
スマホ3000代を高齢者に無償で貸与するとのこと。こういった動きを自治体が見せるのは初めてのようですね。
今はなにかとスマホで完結できるサービスも多く、行政としては高齢者にもスマホを使ってもらう方がもちろんいいわけです。今はコロナだし、なにかのときにわざわざ区役所まで出向く必要もありません。スマホでできるなら、そのほうがお互いいいですよね。
渋谷区が使い方の説明をしたり、通信費も負担するとのこと。楽天モバイルなのかな?とかちょっと思いましたが。
使い方がわからないという苦情が渋谷区にいっぱい行きそうですし、どこまでの効果があるか、どういった影響があるか興味深いですね。渋谷区としては実証実験ということで進めているようで、こういった動きを参考にしながら各市町村もこれに近い動きを見せるかもしれません。
デジタルディバイドは次の問題に
今でもスマホなど機械が苦手だからキャッシュレスを使わないという人もいます。
多くのものがキャッシュレスで完結できるようになると、次はデジタルディバイドが問題になります。
じゃあこれは数十年経ってスマホ世代が高齢者になれば解決かというと、その時にはその時のデジタルディバイドが登場するわけです。
これは堂々巡りですので、今のうちから解決できる方法を模索する必要があります。
とはいえ、こういった機械類は時代が経つと便利で使いやすく、簡単なものになります。
今でこそスマホで自由自在にコンピュータを扱うことができますが、つい数十年前は真っ黒の画面にコマンドを入力していたわけです。
最終的にはAIのようなものが補助してくれることもあるでしょうし、音声認識なども含めて、高齢者にはもっとテクノロジー的にも優しい時代になると思うんですよね。
今は転換期ですので、次の10年はこういったところがけっこう社会問題として再び意識されるようになるのかなと思います。渋谷の試みも、情報を追っていきたいものです。