建国記念日の由来については以前もブログで取り上げたことがありますが、まぁ同じネタは使いまわせということで、改めて建国記念日とは何の日なのか、紹介していきたいと思います。
2月11日は建国記念日
2月11日は建国記念日です。祝日です。
日本にはハッピーマンデー法で日付けが毎年変わる祝日と、何があってもその日が休みという動かない祝日があります。
建国記念日は、何があっても日付けが動かない祝日となっています。
アメリカはアメリカで独立記念日がありますし、建国記念日といいますか、この日からこの国は始まったんだぜ!という日は、だいたいどこに国にも存在しているのではないかと思います。
僕らは日本で長く暮らしていますが、この365日の間に、今日から日本が始まったんだぜ!っていう日はありますか?
そう、ないんですよね。
日本は非常に特殊な国です。これは日本の歴史の長さを裏付けるものでもあります。
なぜ2月11日なのか
そもそも、2月11日に日本という日が始まったのか。いったい2月11日に何があったというのでしょうか。
実は、今日から日本がスタートしたぜ!っていう日は存在しません。なぜなら、いったいいつから日本だったかわからないからです。
わからないものですから、とりあえず初代天皇である神武天皇が即位した日を建国記念日にした、ということなんです。
日本書紀や古事記には、神武天皇が即位した日は紀元前660年の1月1日とあります。これを現在の暦に当てはめると2月11日になったので、この日が建国記念日になりました。
この日を祝日としようとしたのは、明治以降です。当時は紀元節という言い方をしていました。建国記念日という大事な1日なのに、それ以前の長い歴史では、特別いつが日本という日が生まれた日だ、などと考えることもなかったのでしょうか。
戦後一時的にこの祝日はなくなりますが、1966年より建国記念日として新しく祝日として継続されることになりました。
神武天皇とは何者か
日本の歴史の興味深いところですが、現在の天皇陛下は127代にあたります。その初代が神武天皇です。
その神武天皇は天皇になる前は九州に生まれた強い一族の人でした。その人が本州を攻め、近畿一帯を攻め入り征服し、天皇に即位したという経緯があります。これを神武東征といいます。
逆にいえば、神武天皇が即位するより前から日本という国自体はあったわけです。いったい何をもって国とするのか、解釈次第ですね。
そもそも資料があまりにも少なく、今となっては神武天皇が本当に存在していたかどうかすらわかりません。
しかし神武東征についてはその細かい地形などの記述が2000年以上前の推定される地形と一致するのではないかという意見もあり、日本の歴史ミステリーの一つとなっています。
神話を辿ると神武天皇は天照大神の直系の子孫であり、天照大神はイザナギ、イザナミという神世七代の子供にあたります。スケールがでかすぎる話ですね。
今回は数ある祝日の中でも、少し不思議な建国記念日のお話でした。
日本の神話はけっこう興味深い話がたくさんありまして、建国記念日の夜に神話を少し調べてみるのもいいかもしれませんね。