約半世紀ぶりの銀行間送金手数料値下げが意味するもの


金融とITが結びつき、新しいサービスが生まれるということを、フィンテックといいます。

この20年間、金融周りのIT化はかなり進んでいる印象もあります。

デジタルディバイドというと、これまでは単純にパソコン操作ができるかどうかということを指す言葉に近いところもありましたが、これからは単純にパソコンが使えるかだけではなく、生活の周りに取り巻くIT技術をどれだけ生活の中で活かせるかも、デジタルディバイドの重要な点になります。

銀行のATMに並ぶ人たち

もちろん自分も必要な時はATMを使いますが、利用頻度はかなり減りました。今は銀行以外にもコンビニでもお金をおろすことができますし、また銀行のサービスとしても何回まで手数料無料、というサービスも充実しています。

便利な世の中ですね。

お金の振り込みも、よほどの事情がない限りはATMではなく、パソコンやスマホから振込手続きを行います。

銀行のATMに並ぶ必要性は、この20年でかなり減ったと思われます。現在は都市部でも増えすぎた銀行の支店を整理する兆しが見え始めていますが、こういった生活の変化もまた一因と思われます。

しかしそれでも銀行のATMに並ぶ人は、意外と多いのです。もちろん必要な場合もあるので並ぶなとは言わないですが、本当に必要な人だけがATMを使えば、こんなに並ばなくていいのにな、とはぶっちゃけ思いますよね。

銀行の送金手数料は値下げへ

フィンテック周りで注目されているものの一つが、送金です。お金を一時的にプールしているだけなら、ぶっちゃけ新しいネットのサービスを使っても、銀行に入れても同じです。銀行に入れておけば利子もあるし、ちょっとお得ですね。

今後注目されていくのは、間違いなく送金です。送金といっても、対企業のものもあれば、対店舗のものもあれば、個人間もあります。

日本では法律の問題もあり、この送金についての自由度はあまり高くありません。とくに個人間ですね。どうにかしてほしいなと思いますけども、いろいろ事情もあるのでしょう。

ただ、キャッシュレス決済が進むにつれ、今後はこういった送金のハードルはどんどん下がり、自由度が増すことが予想されます。

送金の自由度が上がると、多くの人が銀行間ではなく、こういったキャッシュレスのサービスでお金のやり取りをするようになるかもしれません。

今では商品の入金では当たり前のように使われていますが、今後は例えばギャラの請求とかも、当たり前のようにPayPayで支払いますね、みたいな感じになるかもしれない、ということです。

それはなぜかというと、銀行間の振込手数料が高額なためです。

それを念頭にいれてなのかどうかはわかりませんが、銀行間の振込手数料が値下げされるそうです。もともとこの高額な手数料は公正取引委員会が是正を求めていたとのこと。

10月1日から銀行の送金手数料を一律で1回62円に引き下げる方針 – ライブドアニュース

なんと値下げは40年以上ぶりだとか。

銀行も銀行で、いろいろ変化をしています。そもそも銀行というシステム、役割自体にも少し変化が起きるような気もしています。ギャラのPayPay支払いは今では考えられませんが、将来的に銀行と金融サービスの境目がなくなってくると、そういうこともあり得るんだろうなと思います。むしろPayPayと名前が変わるPayPay銀行の境目がなくなる日が、その日になるんでしょうね。