今年のなりたい職業ランキングで、男子の1位は会社員だったようです。
なりたい職業、男子の1位に「会社員」が浮上…コロナ禍が影響?(読売新聞オンライン) – Yahoo!ニュース
記事の考察によれば、リモートワークなどで親の仕事の様子を家で接することによる影響とありました。
なるほど、まぁそれもあるかもしれません。
堅実志向は高まっているけども
それにしても、このなりたい職業ランキング、少し不思議ですよね。
公務員と会社員がありますけども、警察官やITプログラマーもあるんですよね。警察官は公務員だし、ITプログラマーは会社員とフリーの人がいます。
毎年思うんですけど、このあたりってどういう形で処理しているんだろうなぁ。
こういった堅実志向については、波があります。
ここ近年は、実際に若者も堅実志向になっているなと感じています。
これはそれが良い悪い、という話ではありません。
今回コロナじゃなかったとしても、こういった結果に近いものに変わっていったのではないかなとは思います。
ただ、もしかしたら今回の結果は、ただの堅実志向の高まりでもないようにも感じています。
職業が夢の時代は終わる
昭和の時代はそれでも、職業=人生というイメージがありました。その中で、こういったアンケートは意味のある調査だったと思います。しかしこの令和の時代は、職業=人生では必ずしもなくなると感じています。
なりたい職業を、それすなわち夢とする考え方自体が、もはや古いものになりつつあるように感じます。
将来の夢は、という質問って、昔からありますよね。
それって職業を答えるような感じですけども、将来の夢が必ずしも生きるのに必要なお金をもらう場所ではなくなる、ということです。
初めましてで知り合って名刺を渡すときに、その名刺には所属会社ではない別の肩書が当たり前のようにある、というような社会です。つまり、めっちゃ極論ですけど、職業なんて自分の時間がそこそこ確保できるならば、ぶっちゃけなんでもいい、という考え方をする人が、徐々に増えていくように思えます。
今では想像しにくいかもしれませんけどね。多様化する社会、ゆるやかにそう変化していくのかなと思います。
夢は変わってしかるべき
子供の頃から夢を掲げそれを貫き実現する、という人生プランは、昭和の頃からひしひしと感じている世の中の風潮です。
しかしこれも実際はまったくそんなことなく、その都度都度で夢というのも変わっていくように思えます。
その時にはその時のヴィジョンがあり、それにあわせて自己実現の形も変わるものです。
逆にいえば、中高生くらいの頃は将来像なんてそのときに応じて調整していけばいい、と考える方が、むしろ自然なようにも思えますけどね。
人生いろいろです。いろんな生き方をお互いに応援できるような世の中が一番ですね。