QUESTIONより
ネットワークビジネスというのはなぜなくならないのでしょうか？
なぜネットワークビジネスがなくならないのか。
これは、早い話が合法だからでしょうね。
ネットワークビジネスとネズミ講
ネズミ講というのは、昭和の時代に社会問題にもなったビジネス形態です。ビジネスと言っても、実際にモノを売るわけではありません。
会員を増やす、という形です。自分が誘った人が会員を獲得すれば、自分にも紹介料がもらえるよ、ということです。
いろいろ組織によってもやり方は違うでしょうが、条件としては毎月二人を新規で紹介すればいいというものです。
２人なら、なんか行けそうですよね。
そんな感じで、紹介料をもらえるならやってみようかなと、軽い気持ちで入会してしまうということです。入会料はとても高いですが、すぐに元がとれると…思っていたら。
うまいこと考えるものですね。
これは違法です。
しかしネットワークビジネスは違法ではありません。
ネットワークビジネスは、広告などは載せず、基本的に口コミだけで販売ネットワークを築くビジネスモデルです。
法的には「連鎖販売取引」という言い方をします。通称としてはマルチ商法、なんて言い方もしますね。
このあたり混同されがちですが、マルチ商法、ネットワークビジネスは違法ではないのです。
ネットワークビジネスは増えると予測
こういったネットワークビジネス、マルチ商法については、自分はあまりいい印象を持っていません。
とはいえ、仕組み上は否定されるべきでもありません。
自分は関わりたくないとは思いますが、関わってはいけないものでもありません。
その是非はともかく、こういったネットワークビジネスは以前から存在していました。
個人的には、この２０２０年代は再びこのネットワークビジネスが増えると予測しています。
この理由はいくつかあります。ネットの普及により、昔の知人、友人にも声をかけやすくなったこともその一つです。
一番は、やはり副業ブームかなと思います。
ネットワークビジネスは、必ずしも大金の元手が必要なケースばかりでもありません。
簡単に稼ぐことができるという触れ込みで、手を出す人も多そうです。
不安につけこむ
こういったビジネスは、なにか自己啓発的なものとセットになっているケースも見受けられます。
実は冷静にビジネス的な観点を持つ人にとっては、こういったネットワークビジネスのことを感覚的にすぐに見抜くことができますし、それがたとえ親族、友人からの誘いだろうと、冷徹に断わることができます。
しかしこういった観点を持たない人は、それに気づきません。
コロナなどなにかと不安の多い昨今の社会情勢、副業か仮想通貨などで一部の人は大儲けをしている様子を傍から見て、自分もなにか行動しなければ！
と、意外にも行動力のある人がこういうのに引っかかりやすい（言葉が悪いですが）わけです。
自己啓発系は自分も嫌いじゃないですが、こういったネットワークビジネスの入り口になっているケースも多いんですよね。そして責任感が強い人ほど沼にハマりやすい傾向もあります。
最近はネットのこともあり、出会いの場も増えてきました。その結果、こういったネットワークビジネスの誘いを受ける可能性は増したようにも感じます。
このビジネスモデルを全否定するつもりはありませんが、やるのであればどうぞお気をつけて、としか言えませんね。