今日は5月3日です。
初台The DOORSにて、摩天楼オペラのカップリング曲を集めたライブを行います。
本当は有観客ライブと配信ライブをかけ合わせる予定でしたが、緊急事態宣言により無観客ライブとなってしまいました。
レア曲も多く、頭のSEなどこのために作ったものでして、生で聞いてもらいたい気持ちもありましたが、仕方ありません。
カップリング曲の由来
今回のライブは「摩天楼オペラpresents Coupling Collection Special Live」と銘打ってライブを行います。
カップリングコレクション、という言い方をしています。
その一方で、B面という言葉もあります。
音楽用語として、カップリングとB面はほぼ同じ意味を持っています。
由来は、たどればやはりアナログレコードです。
アナログレコードは、その仕組み上、表にも裏にも音楽データを刻み込むことができます。
そのため、表、裏という概念はありません。CDは片面しか再生できませんので、絶対にこちらが表、という概念があります。
推したい曲の方をA面、おまけをB面とする風潮ができたのは、このアナログレコード時代です。
しかしレコード会社によってはA面といった言い方ではなく、SIDE1、2と番号で振り分ける会社もあります。
カップリングという概念がなくなる
その後アナログレコードからCDが主流となります。
CDは先程も言ったとおり、A面B面という面の概念はありません。
ではいわゆるカップリングがなくなるかというと、そんなこともありません。むしろ、曲数が増えていっています。
CDがは仕組み上、たくさんの曲を収録することができますからね。
ではなぜカップリング曲という概念が生まれているのでしょうか。
これはビジネス的観点によるものです。
例えば1曲でCDが1500円だとちょっと高いような気がしますよね。じゃあ500円にしようかという話になると、CDのプレス費用やジャケット印刷費用などを考えると、どうしても1500円くらいで売りたい事情があります。
そうなると、逆算して1500円で売るためにどうしたらいいのか、を考えます。
その手っ取り早い答えは、曲数を増やすことです。
カップリング曲という概念が今でも残る理由は、間違いなくCD文化の名残です。
ではCD文化が終わりかけている今、カップリングという概念はなくなるのでしょうか。
そうですね、なくなると思っています。
実際に現在はCDを売らないアーティストが増えていっています。音楽配信をベースとするやり方ですと、カップリング曲を作る必要はありません。
寂しい気もしますが、そんなもんです。
名曲の多いカップリング
カップリング向け、という言い方をよくミュージシャンの中でもしますが、実はこういうのは必ずしもそうじゃなかったりするんですよね。
メイン曲と違って、カップリング曲はそのアーティストの別の一面が見えたり、ちょっとマニアックな部分がでていたり、いわゆるスルメ楽曲があったりと、個人的にはカップリング曲ってけっこう好きなんです。
また、カップリングがあとから有名になるというケースもあります。
例えばプリンセスプリンセスのMとか、小田和正さんのラブストーリーは突然にとか、誰でも知っている楽曲はカップリングだったりします。
摩天楼オペラも、カップリング曲は一癖も二癖もある楽曲が並んでおりまして、今日のライブもなかなかレアなセットリストとなっています。どうぞお楽しみに!
公演終了後にはExtra公演を別でやりますので、そちらはClub摩天楼トップページからどうぞ!