ようやく一般の人への接種スタートが見え始めてきた中、スギ薬局の会長の件も話題になり、いろんな意味でワクチン絡みのニュースが増えることになるであろう2021年。
情報があっちこっちに錯綜していますので、分かる範囲でワクチンについてまとめてみたいと思います。
ワクチンの効能というより、ワクチン接種の話です。
ワクチンは自治体が打つ
国が直接管理し打つのではなく、ワクチンは自治体ベースで接種をします。
スギ薬局の件も、国が直接打つのであれば、自治体に掛け合ったところでどうにもなりません。あの秘書も自治体ではなく、政府に電話しなければならなかったでしょう。
自治体がそれぞれで対応するものですから、ああいうこともできてしまったのかもしれません。
電話予約についてもいろいろと問題になっていますが、WEB予約システム、管理など自治体がそれぞれでやっているものですから、どうしたって混乱は避けられません。
なんてことは誰でも分かる話ですが、こういうところをこうなる前にやってくれというところ。
しかし本番はこれからです。一般人への接種が始まる頃には、こういうところどうにかしてもらいたいところではありますが。
ワクチン接種の優先順位
スギ薬局の件は、事実上自治体に働きかけることで優先的にワクチン接種ができてしまう可能性を示唆した一件となりました。
こうなってくると、一般層でも先に打ちたい人はいるわけで、同じように自治体に圧力をかければ先に打つことができてしまうかもしれません。
ワクチンの優先順位に関しては、医療従事者や高齢者などは先に打つことができます。しかし一般層に関して、優先順位は今のところ明らかになっていません。
仕事による優先順位はアリなのか。例えばオリンピックの出場選手にワクチンを打つという話がありますが、それは仕事による優先順位です。その是非はともかく、もしそれが可能であれば、人と接することが多い仕事の人も先に打ってしかるべきです。
少なくとも家に籠もっているバンドマンよりかは、飲食店従業員、教師、公共交通のドライバーが先に打つ方がいいように思えます。
他にも年齢による優先順位もあるでしょう。65歳以上は先に打っていますが、じゃあ64歳はどうなのか。20歳と64歳のどちらを優先すべきか、という話です。
少なくとも家に籠もっているバンドマンよりかは、60代のアクティブな方が打つほうがいいように思えます。
こういったワクチンの優先順位についても、今後のテーマです。
また、ワクチン優先接種を打ち出した詐欺事件なども起こるでしょうね。
大規模接種センターはまもなく
東京と大阪で、大規模接種センターがスタートします。
東京では1日1万人、大阪では5000人なんて話もありましたが、実際にそこまでできるかどうかは別問題のようです。
とはいえ、こういった大規模会場の設置は、全国主要都市では必須のようにも思えます。すでに神奈川や福岡も自治体側は検討しているようです。
現在わかっていることを整理しましょう。
会場は東京は大手町の合同庁舎、大阪は大阪府立国際会議場です。
土日祝日関係なく、休みなしにオープンしています。スタートは24日からとのこと。意外とすぐです。
担当しているのは自衛隊、防衛省です。民間にも委託していますので、実際に打つ人が自衛隊員かどうかは別です。
ワクチン接種には予約が必要で、予約はネット、LINEになるようです。
そして大事なこと。
ワクチンは現在日本で高齢者や医療従事者に打っているファイザー製ではなく、モデルナ製となる可能性があります。ちなみにモデルナ製は日本ではまだ認可されておらず、今月20日に認可される方向で調整しているという報道もあります。
このあたり、まだ情報が少ないです。
20日承認で24日の接種スタートに間に合わせるということなんでしょうけども、実際にどうなるかわかりません。
ただ、もうすでに多くの人が日本でも打っているから、ということで大規模接種センターに行くと、打たれるワクチンは別の会社のものということになる可能性が極めて高いということですので、そこは知っておく必要があります。
ちなみにモデルナ製ワクチンは、ファイザー製ワクチンと同様、世界的にはかなり前に認可されており、多くの人に打たれているものであることは補足しておきます。
効能は同等という報道もありました。
コロナワクチン「ファイザー」と「モデルナ」どっちがいい? 専門家「有効性は同等、保管温度に差」(夕刊フジ) – Yahoo!ニュース
一般層へのワクチン接種が始まると、日本でももっと大きく話題になると思います。
このあたり、じっくりと情報を追っていきたいところです。