富士樹海での有名な画像で、「祝ってやる」ってのがあります。
あれはもともとコラージュでネットで有名になったものなんですが、それを真似していろいろなところに「祝ってやる」と書いてあるとか。
それはともかく、「祝う」「呪う」って文字が似てますよね。
意味は正反対ですけども。
祝うと呪うの「兄」はなんだ
祝うというのは示+兄ですね。
呪うは口+兄です。
兄という共通点があります。
兄がいれば弟も?なんて思いそうで、現在の感覚だと兄というと兄弟姉妹のお兄さんのイメージがあります。
しかし語源を見てみると、ジャパンナレッジにはこうあります。
兄とは神官、という意味があるのですね。
祝うと呪うは意味が近い
正反対の祝う、呪うですけども、実は一周回って近いところにいます。
祝う、から見てみましょう。
示+兄ということですが、「示」という感じは象形文字で、神に祈りを捧げるための祭壇を意味します。
祭壇に向かって祈る”状態”って感じです。
では呪うはどうでしょうか。
これは口+兄です。兄は先程同様祈る人ですが、口ということで、言葉を発しているわけですね。
つまりこれは
祭壇に向かって祈る”状況”って感じです。
つまり本来は「呪」という文字そのものにはネガティブなイメージはないわけですね。
まぁ「まじない」も「呪い」と書きますしね。そういう意味では「まじない」のほうが先にある感じなのかな。
同じ漢字でも2つの意味があるということで、とてもおもしろいですね。