こちら、先日のニュース読みでも触れた話ですが、興味深い話ですので、こちらでも記しておきたいなと思います。
ニュース読みはこちらです。(こちらの内容のものにスキップするようになっています)
AIで人物の顔を作製
こちらは、ACワークスが行っているAI人物素材というサービスです。
ディープラーニングにより、架空の人物画像を作り出すサービスとなっています。
今回のニュースはこういったものです。
架空の顔で「お客様の声」「大満足」…AIで生成、90サイトで宣伝に悪用(読売新聞オンライン) – Yahoo!ニュース
よく、化粧品などの広告で、使っていたらこんなに効き目が〜みたいなのありますよね。
ああいった宣伝に、この架空の人物画像を使っているサイトがあったということのようですね。
規約でこういった使い方は禁止されているとのことですが、まぁこういうこともありそう。
そもそも、こういった宣伝なんてどこまで本当なのか不明ですし。それを言ったらおしまいですけどね。
潜在能力は凄まじい
こういったサービスですが、ただたんに顔がいっぱいできて面白いねーってことではありません。
その潜在的な力は凄まじいものがあります。
ディープラーニングを使い、架空のSNSアカウントを運用することだって、もしかしたらもう可能かもしれません。
動画内でも話をしていますが、彼氏彼女がディスニーランドに遊びに行ってきた、というSNSの投稿があるとします。二人の写真や動画があり、投稿がいくつもあり、なんならリプなんかも飛ばしたり。
しかし、そのSNSのすべての書き込みがディープラーニングを使い、全て架空でやることすら可能になってくるということです。
それを外部から、フェイクだと見抜くことができるのか。
今でも大量にアカウントを取得し、というものもあります。しかしそれらはだいたい、フェイクだと見抜けます。
ただそういった遊びに行っている様子などの書き込みが数年にも及びあるようなアカウントを、フェイクだと見抜けるかどうか。
じゃあなぜそんな架空のSNSを誰かが作る必要があるのか。
それは世論形成のためです。なんだかんだで、SNSのトレンドは大きいですよね。
例えばそういったアカウントを10万つくり、そのアカウントが一斉に摩天楼オペラの新曲がすごい!と別のニュアンスで書くようにプログラムします。そうするとTwitterのトレンドに摩天楼オペラや新曲タイトルが上がります。
それがすなわち宣伝になるのです。
これ、CDの宣伝ならまだかわいいものです。政治的な主張、悪意のあるデマ拡散でも利用される可能性もあります。
こういった問題は、AIにまつわる次の時代の課題になります。
ちょっとやってみた
それにしても、これ面白いですよね。
ちょっとやってみました。
こんな人がでてきました。これが架空だとはわからないなぁ。
いくつか試してみましたが、複数の写真の顔やパーツをオートで入れ替えているだけのような感じもしますけど、どうなんですよね。
なんで架空の人物を作る必要があるかというと、実在の人物だといろいろめんどくさい状況になる可能性を回避できるからです。まぁわかる気もします。
なんにせよ、こういったディープラーニングを活用したものづくりには自分も興味がありまして、今後の研究や社会的活用法にも注目していきたいものです。