地球は1回転するのにどれくらいの時間がかかるかわかりますか?
なんと24時間かかります!
と、ちょっと言い方を変えると不思議な感じがしますが、子供でも知っている当然の話ですね。
1日はぴったり24時間というわけでもない
なんとなく1日は24時間とみなさん思っていますけど、実はそういうわけでもありません。
地球も気まぐれですので、そんな時計のように正確にクルクル回っているわけではないのです。
このあたり解釈の仕方によるところもあるんですけども、時間の定義とは何ぞやというところから始まっています。
1日というのは、地球が一回転する時間です。
これははるか昔の古代からわかっている概念です。
それを細かく割って、1時間とか1分とかの単位を作り出しています。
1秒というのは、1日の86400分の1の長さとなっています。
そんなの当たり前じゃん、って話なんですが、実はこの定義がちょっと違うんですよね。
昔はそうだったんですけど、今は違うという話です。
こちらの日立のサイトにわかりやすく書いてあります。
1秒の定義とは「セシウム133原子が電磁波を約92億回放射する時間間隔」とのことです。
なんのこっちゃ。
昔は地球の回転でなんとなく1秒を計算していたんですが、どうやら地球の回転って一定じゃないっぽい。
それだと細かいこと計算するの難しくなるから、絶対に揺らがない1秒の定義が必要だ!
ということで、1967年より原子時計による時間の定義がスタートすることになったのです。
負のうるう秒と謎のスピードアップ
実際に原子時計を使うようになると、徐々に地球の回転と1年の定義がずれていることに気づきます。
しかしずれると困りますので、しかるべきタイミングで補正をします。
それを「うるう秒」といいます。
1秒増やして1年を365日と1秒にするのです。
もうすでに何度もこの行われています。みなさんもニュースで聞いたこともあるかと思います。
実は地球の自転スピードは、長い時間をかけて少しずつ遅くなっているのです。
こちらの記事によると、その理由は月との距離にあることが書いてあります。
ライフスタイル:大昔は1日18時間しかなかった!! 「1日の時間」は長くなっていることが判明(GetNavi web) | 毎日新聞
月は徐々に遠ざかっているんですね。そのうち手の届かないところにいってしまうのでしょうか。もっともそのころに地球がどうなっているかも想像できないほどの未来ですけども。
実はまた近いところでうるう秒で調整することになるだろうという感じだったんですけど、2020年になってスピードアップしているとのこと。
地球の自転がスピードアップ…2020年はいつもの年より短かった
この調子だと2021年はこの数十年で一番短い年になるだろうと記事にはあります。
また、場合によっては「負のうるう秒」という初めてのケースになる可能性もあるそうです。
要するに、どこかで1秒を削るということです。
感覚的にはたかが1秒ではありますけども、不思議な話です。