「ツァーリ・ボンバ」という言葉をどこかで聞いたことがある人は多いと思います。
映画やドラマ、漫画などで知った人も多いんじゃないかなと思います。
ツァーリ・ボンバとはなにか
名前だけなんとなく聞いたことがある、という人も多いと思いますので、簡単に紹介していきたいなと思います。
ツァーリ・ボンバは爆弾の名前です。
人類がこれまで手にした兵器の中で、もっとも威力の大きな兵器です。製作したのはソ連です。
今日10月30日は、そんなツァーリ・ボンバが爆発して60年という節目となります。
時代は1960年代前半、第二次世界大戦後、世の中は平和になるかと思いきや、東西冷戦が本格的にやばくなってきた時代背景があります。
ベルリンには壁が作られ、キューバ危機もあり本当に戦争が起きてしまうのではないか、そんな時代感です。
ツァーリ・ボンバはまさしくそんなときに作られました。
そして1961年の10月30日、その実験は行われます。広島に落ちた爆弾の3300倍の威力で、衝撃波は地球を3周したという話もあります。
こちらの記事の一番下に、爆発の様子が映像で公開されています。
Russia Declassifies Video From 1961 of Largest Hydrogen Bomb Ever Detonated
短い映像ですが、壮大な音楽とともに見ごたえのある映像になっていました。
ツァーリ・ボンバのその後
あれから60年、もし人類が本気で兵器開発に挑戦すれば、それを上回る破壊力を持つ兵器を作ることができたでしょう。
しかし幸いなことに、そういった未来にはなりませんでした。
ツァーリ・ボンバについても、結局実験で爆発したその一発しか存在せず、その後60年間、同じものが作られることはありませんでした。
もっとも新たな兵器はたくさん登場しているわけですが、そういった大量破壊兵器に頼ったにらみ合いというのは、この2020年代においては時代遅れのようにも思えます。
とはいえ、核爆弾が今後も使われないということではありません。
実際に保有している国は多く、それぞれが保有しているからこそバランスが取れ平和になっている、という考え方もあります。
一概になにが正解と断定はできない難しい問題です。
ツァーリ・ボンバから60年、このような兵器が二度と作られない世の中であってほしいなと改めて思いますね。