どうして?日本語の文章に「、」ではなく「,」を使う理由と70年ぶりのルール変更


たまに学問の世界では、文章で積極的にコンマを使う人がいます。

日常生活ではあまり見かけたことがない人もいるかと思いますけど、

たまに学問の世界では,文章で積極的にコンマを使う人がいます。」

という形で、句読点が「、」ではなく「,」にする人がいます。

メールの文章でもそうしている人がいるので、不思議だなあと思っていたのでした。

歴史が浅い句読点

日頃から、当たり前のように「、」「。」を使います。

しかし日本語にこういった句読点の文化が登場したのは、意外と最近のことです。

昔は、こういった句読点などありませんでした。

句読点が日常的に使われるようになったのは、明治維新後。それも、明治20年、30年以降の話なのです。

まだ120年ほどの、浅い歴史となっています。

ではなぜ「、」と「,」の2パターンができてしまったのでしょうか。

これは1951年に議決された「公用文作成の要領」によるものです。

早い話が、公文書を書くときのルールというものにあたります。

これまで何度かルールが改正されています。1951年と古いですが、これが一番最新のものです。

その最新版のルールに、横書きの場合は「,」を使うと書いてあります。書いてある以上、仕方ありません。

そういったところから、正式な文章は「,」を使うというところで、一部の学術関係者もそうしているのかな、と思います。

ルールが70年ぶりに変更

しかし、このルールが変更されることになりそうです。

公用文に「?」「!」使えます!…国家公務員向け手引、70年ぶり見直し(読売新聞オンライン) – Yahoo!ニュース

こちらの報道によれば、「,」ではなく「、」を使うようにするということも記載されています。

合わせて「?」「!」も使うことができるそうです。

こういうルールはその時代の日本語に則ったものがいいとは思いますので、これから先も50年〜100年に一回くらいは見直す柔軟さはあったほうがいいでしょうね。