自分自身が日産の車を長く乗っていたということもありますし、マリノスを応援してるということもありますし、地元神奈川県の巨大企業ということで小学生のころ社会科見学にもいきましたし、日産自動車というのはなじみのある会社でもあります。
そんな日産ですが、経営状態はあまりよろしくありません。
1300億円の政府保証
報道によると、政府系の銀行が日産に融資した1800億円のうち、なんと1300億円が政府保証だったということが明らかになりました。
これは1800億円を貸したけど、万が一返せない場合は1300億円は国が負担しますよ、ということを意味します。国が負担というのは、すなわち税金で負担するということ。
これまでの日本の歴史でも、同じようなことがありました。それがJALです。
JALは以前経営破綻をしたとき、同じような形で470億円の負担を国が受け持ちました。今回の1300億円というのは、JALをはるかに上回る金額ということで、話題になりました。
まぁ、もちろん日産は経営破綻をしているわけではないので、別に国がそれを受けもつことが決まっているとかそういう話ではないんですけども。
日産とホンダの経営統合
以前は国が先導して、日産とホンダを経営統合するという案もありました。結局なくなった話ではありますが、日本としてはこれ以上外国企業に日本のブランド力を吸収されたくないという思惑もあったことでしょう。
シャープに関しても外国企業が丸飲みする形で存続していますが、今後ますますそういった流れは止めることができなくなりそうです。
ルノーは日産を手放す
そんな日産も、厳密にいうとすでにルノーの傘下にあります。ルノーはフランスの大手自動車メーカーです。
大手ではありますがめちゃくちゃデカい会社で儲かっているかというとそういうわけでもありません。ただこちらはこちらでフランス政府が完全バックアップしているので、そう簡単に揺らぐ会社でもありません。
とはいえ、さすがに日産の巨大な赤字をどうにかしたいという気持ちもあることでしょう。カルロスゴーン失脚と合わせ、このコロナによる相当なダメージを負ってしまった今、本格的に日産をどうにかしたいという動きにでる可能性もあります。
そうなった際、日産の選択肢は自力でどうにかするか、どこかに買われるかということです。前者の場合は政府の助けも必要でしょう。後者の場合は、おそらく外国になることは確実でしょうね。
今年あたり、なにか動きはあるのでしょうか。日産の動向が心配です。