不快なG画像!
Gは不快ですね。もはや虫の名前ではなくGと表現しているところも、名前すら出すのもアレというやつです。
ガールズちゃんねるに「不快なG画像」大量投稿、運営がユーザーへの法的措置決定(弁護士ドットコム) – Yahoo!ニュース
不快なG画像を大量投稿した人に対して法的措置を決定したというニュースがありました。インターネット文化を考える上で、興味深いニュースだなと思います。
不快な画像の線引き
デジタルデータとしては、0と1だけで表現されるのであり、不快な画像も不快じゃない画像も同じようなものです。しかしながら、人間にとっては大きな問題で、世の中には不快な画像と不快じゃない画像があります。
不快な画像は、例えば裸の写真だったり、死体だったり…なんてのがよくあるやつです。
その中でGの画像は不快ですね。
もしてんとう虫なら?モンシロチョウなら?という屁理屈を言い出す人がいるかもしれません。でもまぁ、そういう問題ではないです。裸の写真もそうで、じゃあお相撲さんはどうなんだと。でも、これもそういう問題ではないです。
この背景にはモラルがあります。モラルはルールや規則によって決められるものではありません。みんなが不快と思えば不快だし、誰も不快にならなければ不快ではないのです。その線引はユーザー自身が考えなくてはなりません。
今回のケースは、大量投稿ということで明らかな嫌がらせです。Gの画像を大量投稿すれば不快に感じるとわかってやってるところからも、Gが不快であるという一般的モラルの線引きが通用されてるということですね。
なぜGが不快なのか…Gもただの虫です。不思議なものです。Gは動きがキモい、隙間でも入ってくるからキモい…いろいろな意見もあるでしょうが、Gを不快だと決める決定的な一打がどこにあるのか、自分でもよくわかってません。でもGは不快です。テラフォーマーズにも、これに関連した話がありましたね。
でも、もしかしたらGを不快と思わない人もいるでしょう。不快と思わない人にとっては、もしかしたらGをグロ画像とすることに対して不満があるかもしれません。
こういった問題は難しいです。「不快とする人が多数であればそれを社会が拒絶する」というのは、現代の多様性を重視する国際社会としては、逆にモラルに欠けます。これは昔の考え方ですね。少数派の考え方や文化、生物学的な特徴、すべてを尊重し認める社会でありたいものです。
ではこれをGについて考えると、どういった結論に持っていけばいいのか。Gが好きだという人間を差別しているのではないか、そもそもGに対してそんなに排他的な世の中でいいのか…。難しい。
ただ、自分はGは苦手です。G愛好家の方には申し訳ないです。
自動で不快な画像をフィルタリングすることができるか
もしAIが不快な画像を判別できるのであれば、最初からネット上のそういった画像を消す(見えなくする)ことが可能になります。
しかし、この不快の線引きをAIができるのか、これがまた難しい技術でもあるのです。
例えばGも、ニュアンス次第ですよね。だって生物学に関するウェブサイトで虫を扱う項目の中でGだけ表示されないなんてのは変な話です。不快かどうかは画像で決まるものもあれば、画像の出し方で決まるものもあります。
また、AIが画像を認識するということ自体も、なかなか難しいことです。
2015年にGoogleの画像認識システムでゴリラと黒人を混同してしまった、という問題がおきました。あれからしばらく経ちましたが、未だにこの問題は解決してないようです。
こう考えると、自動フィルタリングもなかなかまだ先は長いのかもしれません。
人によるチェックは必要
YouTubeも海外ユーチューバーの青木ヶ原樹海問題で、監査が厳しくなるそうです。人によるチェックも行うとありました。最終的には、やはりそこに頼らざるを得ないのが現状でしょう。
インターネットだけに関わる問題ではないですが、モラルについては永遠の課題なのかもしれません。今後、法整備も含めてどのような対応がされていくのか、気になるところです。