ロシアがデフォルトする可能性が高まっています。
デフォルトとはなにか
デフォルトというは、債務不履行のことです。
国でも会社でも個人でも、借金をしている場合は、利息や元金を少しずつ支払いをすることになります。
その支払いができない!ってことをデフォルトといいます。
デフォルト=破産(財政破綻)と捉えている人もいますが、厳密に言うと違います。
というより、国レベルの場合、何を持って財政破綻とするのかちょっと曖昧なんですよね。
借金があるのは当然なことで、その借金がいくら膨らんでも、ちゃんと経済的に成長している感があればよくね?みたいなところでこの世界は成り立っています。
ロシアのデフォルトは特殊
みなさんも御存知の通り、ロシアはウクライナの件で、世界中から凄まじい経済制裁を食らっています。
ロシアも他国と同様、多くの借金を抱えています。これは海外からもお金を当然借りています。
その場合、その利子などを支払う必要があります。ここで重要なのは、その通貨です。
ルーブルで返すのか、ドルで返すのか。
ドルで借りた借金はドルで返すもの。これまでロシアはドルで支払いを続けていました。
最初は春にはデフォルトかなんて言われていましたが、意外とロシアってドル持ってるんだなと驚きました。
また、今回の経済制裁で、ロシアは海外と金融的なやり取りが出来ないようになってしまいました。
そこでアメリカは特例措置として、ロシアの国債を持っている人は、ロシアからドルをもらえるようにしていました。いきなり完全打ち切りでは、アメリカの投資家にも大きな影響が出てしまいますからね。
その期間限定のタイムリミットが、25日に打ち切られることになるようです。
ロシアはこれまでドルでやってきたわけですが、ここにきてルーブルで払うと表明をしました。
これをもって事実上のデフォルトとなります。ルーブル払いは受け付けられませんからね。
今回のデフォルトは結構特殊です。
普通はお金が払えないからデフォルトになるのですが、ロシアはまだお金があるけどデフォルトになるということです。
お金もあるし、支払いもすると言っているのにデフォルトになるロシア。
ロシアがデフォルトするとどうなるのか
今回の件については、市場は織り込み済みと見てよさそうです。
そこまで大きな影響はないと信じたいところでもありますが。
この夏にかけて、株価はもう一段下がる可能性があります。
しかしある程度すれば不安材料は出尽くし、アメリカの金利上げも落ち着き、状況は良くなってくるのかな、と思います。
日本でも世界でも、ロシア国債を個人で持っている人はいるはずです。
そのお金、どうなっちゃうんだろ!
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望みなし!おそロシア!