QUESTIONより:歴史を勉強する意味ってなんだろう?


QUESTIONより

寒い中でのツアーお疲れ様です。 私は戦国武将が大好きで、好きな武将を調べていくうちに住んでいる地域の歴史にも興味を持つようになり、郷土愛が一層強くなりました。歴史を学ぶことに意味はあるの?と言う方を見かけますが、歴史を学ぶことで地域や社会や文化の成り立ちが分かってきますし、第二次世界大戦等の戦争の歴史を学ぶことで平和の尊さを実感できるので、歴史を学ぶことは大切だと私は思うのですが、彩雨さんは歴史を学ぶことに対してどのように思われますか?


歴史を学ぶ意味、そうですね。歴史を学ぶことに意味があるのか。もし小さい子供になぜ歴史を学ばなければならないのかと聞かれたときに、こうだ、としっかり説明できる大人は少ないかもしれません。

自分自身は歴史は好きなのですが、本当の意味で好きになったのは大人になってからですね。小さいときはただの暗記科目でしたからね。歴史の授業がめっちゃ面白かったかといわれると、正直そうは思わなかったかもしれません。そして、それに何の意味があったのかと言われると、正しく説明できないかもしれませんね。

自分の国のことすら語れないやつに世界を語る資格なし

国際社会では、自分の国のことをよく知らないと馬鹿にされる、なんてことも聞いたことがあります。自分たちの国の歴史を知り、相手の国の歴史を知る、その上でお互いにいろいろなことを語り合えるということなのでしょうか。

歴史は繰り返す

歴史は繰り返すもの、過去の経験や失敗を学び、それを現代に活かすという考え方もあります。この考え方自体はいいとは思いますが、じゃあ小早川秀秋が関ヶ原でどうしたこうした、それを現代社会にどう教訓に活かすか、という話になるのもなんかどうかなと思います。なんか、理屈は正しいのですが、直接的な説明になってないような気もしますね。

そもそも正しい歴史とは

そもそも教科書に書いてある歴史が全て正しいのか、といわれるとそれもまた難しいです。日本を制するということは歴史を制すること。豊臣秀吉の太閤記にしても、明治維新後の日本教育にしても…いや、そもそも聖書に至っても、後の権力者の都合に合わせて歴史が語られるというものです。

本当の意味で正しい歴史なんてタイムマシンがないとわからないですし、タイムマシンがあったとしてもどちら側の言い分に沿うかでまた歴史の見え方も変わるものです。

毎日が勉強

歴史というのは教科書に書いてあるページで完結するものではなく、断続的に現代までつながっているものをいいます。過去の歴史、今の出来事、全てがつながっています。今、何か起きているのか、どうしてそういうことが起きたのか、それを考える上で過去の歴史を調べるということの大切さがあるのかなと思うので、本当は歴史の勉強というのは日々していくものなのかなと思います。

また、日本の歴史勉強は昔から現代へと向かいますよね。それはそれでいいのですが、個人的には今何がどうして起きたのか、そこから過去へと向かうような歴史の勉強の仕方も面白いのかなと思います。正直、いきなり縄文土器がどうしたと言われてもピンと来ませんからね。

歴史を学ぶということは大切なことですが、それをどう伝えるかというのは意外に難しいものですね。