ジョブチューンが今年の頭に引き続き、二回目の大きな話題となりました。
自分もたまに見ますよ。
実はけっこう好きな企画でもあります。
その一方で、企画そのものの難しさも感じています。
今回はそういったところが悪い方向へでてしまったなという印象も。
テレビの切り取られ方
良くも悪くも、テレビはショーです。
収録されたものがそのまま流れるはずもなく、編集を行います。
しかし視聴者はそうは思いません。そこから齟齬が生まれます。
今回も審査員のシェフがSNSでコメントを出していましたね。
編集したテレビに悪い印象が行きそうですが、テレビは昔からそういうもの。
しかし昔と今の違いは、SNSがあることです。
昔だったらこのシェフはひどいことを言うなあ、ロイヤルホストも美味しいのになぁ、と家庭内、もしくは職場や学校などで話題になるくらいで終わり、また次の興味関心へと移るものでした。
しかし今はSNSでこういった話題が大きく膨れ上がっていきます。
こういうものに出演することのリスクが以前より高まっているのは事実でしょうね。
自分も前にワクチン証明書の件でテレビの取材を受けた時、この切り取り編集に関してものすごく意識して答えました。
番組の趣旨は無理はあるが正解
このシェフの方も同じことを言っていましたが、同業者が同業者を主観で審査するのって、無理があります。
これ、たぶん飲食の評論家がやるべきなんですよね。
しかし番組の主旨としては、高級店のシェフが審査をすることに意味があるわけで、評論家がやったらつまらないですよね。
音楽で言うと、有名な先輩バンドが後輩の若手バンドの新曲を批評するようなもの。
批評する側は、自分は絶対にやりたくないですね。やらなきゃいけないなら、100%絶賛して終えます。
正直、批評される側も嫌ですけどね。
ただ、番組の企画として面白いのはすごいよくわかります。
SNSでこういった話題になることを含め、もしかしたらある意味ではこの企画は正解なのかもしれません。
視聴者がどこまでこれはショーだと割り切れるか、テレビ局のスタンスはどうあるべきか、スポンサー企業はどう受け止めるべきか、といったところでしょうね。