世界で一番最初に録音を可能にした発明を、おそらく多くの方はエジソンの蓄音機だと思っていることでしょう。
それはある意味ではその通りで、蓄音機は録音し再生するための機械としては、世界初です。
しかし録音だけだとさらに古くから存在しています。
今日は世界最古の録音記録がある日
蓄音機が発明されたのは、1877年のこと。
しかしそれより以前の1857年に、フランスでフォノトグラフという機械が発明されました。
これが世界で初めて音を録音する機械です。
蓄音機と違い、音を保存するといっても蓄音機ほど明確なものではなく、さらに当時の技術でそれを再生する術がありませんでした。
しかしその後の研究で音の再生が可能になります。それが今から15年ほど前の話です。
現存する最古の録音は、1860年の今日、このフォノトグラフにて行われました。
なお、1857年の録音データもあるのですが、残念ながら再生することができませんでした。
音楽の歴史を変えた録音技術
その後蓄音機がアメリカで生まれ、それを転じて円盤型のレコードに音を保存することができるようになります。
そこから、音楽を売るという現在のビジネスモデルがスタートします。
資本主義の社会ともドンピシャではまり、エンターテイメントの一つの形として音楽は大きく発展することになります。
音は空気の波ですので、保存が非常に困難です。
当時のミュージシャンにとっては、この録音技術は衝撃的な変化だったことでしょう。
まだまだ150年くらい、本格的なゲームチェンジが起きてからはまだ100年程度。
音楽ビジネスというのは、非常に歴史が浅い分野でもあります。
長い目で見れば、まだまだ黎明期なのかもしれません。
伝統もなにもありません。守りに入らず、多くのチャレンジをしたいですね。