あっという間に3月になってしまいました。早いものです。早いって、それはそう。2月は28日までしかありませんからね。
子供のころから、当たり前のように2月は28日まで、よくよく考えると不思議なものです。毎月の給料制だと、2月は得した気分になるものです。時給制、日給制だと、2月は日数も少ないので損した気分になりますね。家賃とかは2月だからといって安くなりませんからね。
昔は1年は10か月しかなかった?
というわけで、ちょっと調べてみました。なぜ2月は短いのか。超ざっくりと解説します。
時代は古代ローマ、暦というものが生まれた時代までさかのぼります。当時はまだ1年間は10か月+αでした。紀元前753年という、はるか昔の話です。
注意したいのは、1年の始まりは1月ではなく、3月でした。ここが昔の考え方の違いです。作物が芽吹くのが春だからといわれています。
当時は1月、2月がなくて、
3月→31日
4月→30日
5月→31日
6月→30日
7月→31日
8月→30日
9月→30日
10月→31日
11月→30日
12月→30日
その他→だいたい61日くらい
という感じの暦でした。なんとなく春になったら3月がスタートする感じです。これは、農業を中心に考えているからです。その他の部分は、農業ができない寒い時期だからです。1年が365日という概念もない時代です。
この10か月版の暦をロムルス暦といいます。
2月が28日になる瞬間
古代ローマ人は、31と29を縁起のいい数字として考えていました。なので、一か月を31日か29日に交互にしよう、ということになったのです。
というわけで、30日しかない月を29日にして、1年を355日、12か月にすることにしました。(当時は1年は365日ではなかった!)
3月→31日
4月→29日
5月→31日
6月→29日
7月→31日
8月→29日
9月→29日
10月→31日
11月→29日
12月→29日
1月→29日
2月→28日
という暦になりました。たまにうるう月というのがあって、13か月になる年もあって、そういうので調整してたみたいですね。これがヌマ暦です。紀元前713年のことです。
2月が28日になった瞬間です。
ちなみに偶数は縁起が悪いとされていましたが、2月は28日で縁起悪いじゃん、となるわけです。英語で2月はFebruary、これは古代ローマにおける清めの儀式Februaからとった言葉です。つまり、2月は浄化の月、なので、縁起悪い28日でもいけるっしょ!!!っていうことになったみたいですね。
その後、すったもんだありながら、微調整を繰り返し今の暦となります。一時期は2月は29日までで落ち着いたこともあったのですが、自分が生まれた8月が短いなんて許せん!ってわがままを言ったやつがいまして(彩雨さんじゃないですよ)、2月から1日持ってきて結局28日になりました。
まぁそんなところで、2月は28日で落ち着いたわけです。
(※諸説あります)
3月、あらたなスタート
つまり、2月が短い理由は、2月で日数調整をしていたから、ということです。
今日は3月1日、つまり古代ローマ的に考えれば、新たな1年の始まりということです。気持ち新たに、この春の息吹を受け止めたいものですね。