近年、騒音問題について再び話題になっています。
子どもの声は騒音なのか、ということについてです。
子どもの声は騒音か
昭和では子どもの声は騒音かどうかなど、あまり議題には上がらなかったのではないかと思います。
子どもの声がうるさいということで保育園にクレームがでたり、さらにはそういった施設建設に対して反対の抗議活動が出たりというのは、近年の話です。
そのような中、子どもの声は騒音ではないという法整備をするのでは、という話が先月話題になりました。
子どもの声は「騒音ではない」法が制定される? 国会で話題 その現実味は…:東京新聞 TOKYO Web
具体的に法案を通す動きがあるわけではなさそうですが、騒音問題ということで自分自身も興味のあるテーマです。
京都情報大学院大学で行っている「音楽とテクノロジー」では、騒音問題は必ず取り上げるテーマです。
騒音とはなにか
実はこの騒音とは何か、というのはなかなか定義が難しいものです。
音が大きければ騒音かといいたいところですが、そう単純な話でもありません。
騒音を考える上で、重要なキーワードは騒音以外の物、非騒音とはなにかというのを考える必要があります。
例えばゴミ収集車の「右に曲がります」は騒音なのかどうか。
歩いている人に対し、事故にならないようにアナウンスしているわけですから、それは必要な音ですよね。
しかし、近隣住民にとっては家の中にいるわけで、事故の心配はありません。
そんな人にとっては不要な音です。
必要か、不要か。
これが騒音か、非騒音を考える上では重要なことです。
子どもの声は騒音ではあるが、受け入れられるか
この定義で考えると、実は子どもの声は騒音なんですよね。
騒音なんですけど、それを受け入れることができるか、できないか、ということです。
この辺りは気持ち的な問題なので、あとはもう理解を求めるしかありません。
この部分を法的に決めつけてしまうと、その他の事象に対してがちょっと心配です。
法的に騒音じゃないんだから、音を出したっていいだろ!とか。
この音も法的に騒音じゃないと定めてくれ!とかね。
理想を言えば法的ではなく社会として受け入れられるのがベストなんですが、なかなか難しい問題です。