僕ら世代が大人になる頃には、アニメや映画で見かけるようなスペースコロニーが宇宙に点在する未来を夢見ていました。
しかし、現実はその想像ほどのものにはなっていません。
宇宙でも地球のように暮らす日は来るのでしょうか?
人工重力の宇宙施設
人工重力を発生する装置のイメージは、アニメやマンガの世界ではよくでてきます。
ドラゴンボールを真っ先に思い浮かべました。
しかし、現実ではそういった便利な装置は存在しません。
アルベルト・アインシュタインの相対性理論によると、重力とは質量によって生み出されるものとあります。
急に重くなることは、質量保存の法則もあり、物理的にはできませんね。
真の意味での人工重力を作り出すことは非常に難しいのです。
しかし、遠心力を利用した疑似的な重力を発生させることは可能なのかもしれません。
つまり、スペースコロニーのように回転する宇宙ステーションを作ることができれば、その中で地球に近い重力環境を再現することができるのです。
事実、2025年には民間企業による回転式宇宙ステーションの打ち上げ計画が報じられています。
これにより、私たちの宇宙での生活に対する期待はさらに高まっています。
民間の力に期待したいですね。
ハードルが高い宇宙進出
しかし、宇宙での生活にはまだ乗り越えなければならない多くの課題があります。
その中でも、特に重要なのが重力の他に水と食料の問題です。
地球から宇宙まで全ての水と食料を打ち上げて運ぶことは、コストと技術的な面から見ても現実的ではありません。
そのため、スペースコロニーでの生活を可能にするためには自給自足のシステムを確立する必要があります。
野菜やタンパク源を宇宙で育てる方法を開発することが求められます。
さらに、エネルギー供給も大きな課題となります。
地球上で考えられるエネルギー供給源は、燃料や風力、水力など多岐にわたりますが、宇宙空間ではこれらの利用は困難です。
しかし、遮るものがない宇宙空間では、地球よりも太陽光をより効率的に受け取ることができます。
最近なにかと話題の核融合炉などにも期待したいところですね。
私たちがアニメで見てきたようなスペースコロニーはまだ時間がかかるかもしれませんが、2020年代は久しぶりに宇宙開発が加速しています。
民間企業の参入により、新たな技術開発や宇宙旅行の商業化が進んでいます。
宇宙開発の今後の進展に期待しながら、いつか宇宙に遊びに行けるその日を待ちたいものです。