ロンドンが再びロックダウンに近い措置を行っています。
ここのところ、ロンドンでコロナの変異種が見つかり、この変異種の感染スピードが速いということで、この強固な措置を行いました。
ロンドンで変異種、クリスマスがピンチに
欧米はクリスマスは大事なイベントですので、どうにかしてこのクリスマスを安心、安全に過ごしたいがために、先月の段階から早めに対策を打ちました。
生活に制限をかけ、コロナが落ち着いたクリスマス手前で解除するという作戦ではありましたが、残念ながら今年は厳しいクリスマスを迎えることになりそうです。
ロンドンで見つかった変異種は感染力が70%アップしているということで、ちょっと心配なニュースです。ロンドンだけではなくヨーロッパ各地でも見つかっているということで、世界中へ拡散される可能性もあります。
ちょうど今、ワクチン接種が始まったタイミングです。この変異種にワクチンが効くのかどうかですが、ネット上では多くの情報がでていますが、少なくとも報道では「効く」と報じているものが多かったです。
また、感染力が強いことがすなわち強毒性というわけでもないようで、このあたり報道でもきちんと伝えてほしいところでもあります。感染力70%アップとかいわれるとびびっちゃいますからね。
しかしもし強毒性のものが登場したらと思うと、恐ろしいですね。100年前のスペイン風邪も初年度より数年後のほうが強毒性だったという話もありました。
なぜウイルスは変異するのか
コロナ!変異種!
みたいなキーワードはおそろしいものですが、こういったウイルスは変異するのが普通です。
実際にコロナウイルスについてもこれまでも何度か変異しています。中国の春節シーズンに渡航規制をしなかったことでコロナが広まったと批判する人もいますが、そのおかげで中国型の弱いコロナが日本で広まったことで、ヨーロッパの強いコロナの被害を抑えられた、と結果オーライ論を唱える人もいます。
まぁ変化するのはウイルスだけではありません。
人間もその他動植物も変化をし続けることで、こうして繁栄しています。変化しない生物は、いつか絶滅してしまうもの。ウイルスもまた生き残るために、少しずつ変化を続けているのです。
小さな変化だとまだ対応も可能ですが、たまに大きな変化をすることがあります。大きな変化だと、これまでの対策法が通じない可能性もあります。こういった大きな変化のことを、不連続抗原変異といいます。
実はインフルエンザはこういった大きな変化をしやすい性質があります。また、ヒトだけではなく、ブタやトリもインフルエンザに感染します。こういった違う動物から違う動物へ感染するときにこういった大きな変化をしやすいこともあり、いまだに鳥インフルエンザや豚インフルエンザが登場した時なぜあんなにビビった対応をしなきゃいけないかというと、万が一そこからとんでもないパンデミックが起きないようにするためでもあるのです。
コロナもこういった大きな変化をした場合、さらに大きな被害がでる可能性もあります。いや、むしろこれまでもその辺にうようよしていたコロナウイルスが大きな変化をしたから今回の新型コロナ騒動が起きているわけではありますが。
今年はコロナに追われた1年でした。来年はどんな年になるのでしょうか。