インスタントメッセンジャー「ICQ」が6月26日にサービス終了
1996年にイスラエルの会社が開発し、1998年にAOLに買収された「ICQ」。2000年代前半まで広く使われていましたが、後発のソフトにシェアを奪われ、2010年にはロシア企業に買収されていました。そして、2023年6月26日、ついにサービスが終了することになりました。
ICQは、インスタントメッセンジャーの先駆け的存在でした。当時は、WindowsメッセンジャーやYahoo!メッセンジャーなども人気がありましたね。その後、LINEやFacebook、Instagramなどのメッセージアプリが主流になっていきました。
子供の頃のICQでの思い出 世界中の人とのコミュニケーション
私自身、子供の頃にICQを使っていました。当時のICQにはランダムでメッセージを送る機能があり、それを使って世界中の人とやり取りをしたことを覚えています。英語力は拙かったですが、マレーシアやフィリピンの人とチャットしたのは、インターネットを使って海外の人と初めてコミュニケーションを取った経験でした。あの時、インターネットの可能性を感じましたね。
インターネットの変遷 インスタントメッセンジャーからSNS、スマホの時代へ
ICQに代表されるインスタントメッセンジャーは、SNSが登場する前の、ある種のSNS的な存在でした。その後、2003年頃にWeblogという概念が生まれ、RSSで記事を発信できるようになりました。これもまた、一つの革命でしたね。そこからSNSが台頭し、スマホの登場を経て、今に至ります。
変わらない「発信の民主化」というキーワード
インターネットの歴史を振り返ると、常に共通しているのは「発信の民主化」というキーワードです。Web3やAIも、この延長線上にあると言えるでしょう。AIによって、プログラミングやイラスト、音楽などが民主化されています。プログラミングが苦手な人でもプログラムを作れるようになり、イラストが描けない人でもイラストを生成できるようになりました。
Web3では、ステーブルコインによる決済の民主化や、NFTによる作品の民主化が進んでいます。今後も、新しいテクノロジーの進化とともに、様々な分野で民主化が進んでいくのではないでしょうか。
ICQのサービス終了は、インターネットの歴史の一つの区切りでもあります。しかし、その根底にある「発信の民主化」という精神は、これからも変わることなく受け継がれていくのだと思います。