これはスタエフの文字起こしをブログ化したものです。
何気なくスマホで『プロスピ』をプレイしていたら、1試合目は問題なく動作したのに、2試合目で突如接続エラー。Wi-Fiを疑って設定を変えたり、スマホのネットワークを切り替えたりしてみたのですが、状況は変わらず。
さらにその後、『ミクシィ』まで繋がらなくなり、「これはもしや……」と思って調べてみると、やはりAWS(Amazon Web Services)で障害が起きていたことが判明。プロスピもミクシィもAWSのインフラを利用しているようで、影響を受けたサービスは多数。SNSでも一時ざわついていました。
クラウド時代の“落ちるときは一緒”問題
AWSは、Amazonが提供するクラウドサービス。これを使えば、自社でサーバーを用意しなくてもネット上で簡単にシステムが立ち上げられるため、多くの企業が依存しています。自社で機器を管理する手間も省けるため、小さな開発チームから大手企業まで、幅広く使われているんですね。
ただし、その分、AWSに障害が発生すると、“芋づる式”にいろんなサービスが一斉にダウンしてしまう危険も孕んでいます。ゲーム会社やSNSサービス、電子チケットのシステムなど、止まってしまったサービスは多岐に渡りました。
たとえば、大阪万博では電子チケットの読み取りが一時不能に。通信障害か、はたまたチケットシステム自体の問題か、原因は定かではありませんが、“デジタル化の便利さ”と“脆さ”は表裏一体であることを実感する出来事でした。
デジタル依存社会と“台風”のような障害
とはいえ、今回のAWS障害は約1時間程度で解消されました。もちろん、運営にとっては問い合わせが殺到し、ユーザー対応でバタバタしたと思いますし、ユーザー側もイライラする気持ちはわかります。でも、こういう事態は年に数回は起きる“ある種の自然災害”のようなものだと、筆者は感じています。
AWSのようなインフラサービスが障害を起こすと、まるで台風のように私たちの生活の一部を直撃します。でもそれは、デジタル化の恩恵を受けている以上、ある程度受け入れるしかないものでもあるのかもしれません。完璧な安定性なんて存在しない、だからこそ事業者もユーザーも、ある程度の柔軟さを持って備える必要がある――そう感じさせられる出来事でした。