これはスタエフの文字起こしをブログ化したものです。
タブレット注文のイライラは老害じゃない
「さっさと生ビール飲ませてよ」という切実な願い。最近、タブレットやスマホで注文する店が増えてきましたよね。でもLINEの友達登録とか結構うざいし、とりあえずビール持ってきてよって言いたいけどなかなかできない。
昔なら店員さんにアイコンタクトして、グラスを持ち上げて「同じものをお代わり」と叫べば持ってきてくれました。でも今は飲み物のページをタブレットで開き、生ビールの中から銘柄を選んで数を入力し、注文を送信しなければならない。この手間が億劫で、チェーン店には入らないという人も少なくないんです。
店によってUIがバラバラで、システムエンジニアが設計した注文方法に客が合わせるという原始的で顧客軽視な状況。タブレット注文にイライラするのは決して老害なんかじゃありません。頭の悪い設計にイライラするのは当然のことです。
AIがもたらす自然な注文体験
でも、この原始的なタブレット注文はAIに駆逐されます。これから先は音声認識が当たり前になって、タブレットに向かって音声で問いかけたり注文できたりするようになるでしょう。
「生ビールください」「札幌とオリオンがありますが、いかがいたしますか?」「オリオンビールあるんだね、じゃあオリオン1本お願い」みたいな自然なやり取りでビールが出てくる。これは十分あり得る話です。
さらに曖昧な客のニーズをもとに、システム側が具体的な提案をすることもできるようになります。「刺身をもらいたいんだけど」「盛り合わせをお作りしましょうか?」といった自然言語でのやり取りをして、サワラのお刺身が出てくるような世界です。
すぐそこにある未来の居酒屋
実は今、研究開発されているシステムもあるんです。テーブルの様子を常にカメラでチェックしているAIが、ビールがなくなった頃に「ビールもう一杯飲みますか?」と聞いてくるようなシステムです。
技術的にはもうできるんです。極端な話、今日中にでも作れます。お店のメニューを教えてもらえれば、その内容に沿ってAIが客と自然言語でやり取りして注文を取ってくるシステムなんて、今すぐ作れるし、しかもお金もほとんどかからない。
昔だったらAIを使うなんてすごく大変だったけど、今は簡単にできるから、あとはもうやるだけなんです。タブレット注文という過渡期の産物は、まもなく世の中から消えていくでしょう。AIが居酒屋の注文を取ってくる未来は、もうすぐそこまで来ています。