これはスタエフの文字起こしをブログ化したものです
LINEヤフーが、パソコン版のYahoo!検索にAIによる回答表示機能を導入したと発表しました。これは、特定のキーワードで検索すると、検索結果の一番上にAIが生成した要約文が表示され、そこからチャット形式でさらに深掘りできるというもの。親会社であるソフトバンクは、今や全社を挙げてAI活用を推進しており、その流れを汲めば、Yahoo!検索のAI化はごく自然な一手と言えるでしょう。
僕が「AI検索」に強制的にシフトした理由
僕自身、この1年ほどで検索の仕方、あるいは情報の探し方そのものを、意識的にAI検索へとシフトさせてきました。以前は何かを調べる際、特定のウェブサイトにたどり着くことを目的に検索するのが当たり前でした。しかし今は、純粋に「答え」や「概要」を知りたい場合、まずAIに問いかけるのが日常になっています。
この変化は、決して自然に起きたものではありません。長年染み付いた「キーワードでググる」という癖を、僕は「無理やり」変えました。「これからはAI検索に慣れていく」と宣言し、何か疑問が浮かんだ瞬間に、すぐにAIに聞くという行動を徹底したのです。その強制的な習慣づけの結果、今ではすっかりAI検索が当たり前になりました。
もちろん、AIの回答が常に完璧だとは思いません。何度も言いますが、AIはまだ発展途上であり、間違いも起こします。しかし、それは人間とて同じこと。私たちが通常の検索してたどり着いた、どこかのウェブサイトに書かれている情報が、常に正しいとは限りません。どちらも不完全であるという前提に立てば、重要なのは、AIが出した答えを鵜呑みにせず、最終的には自分の頭で考え、判断することです。その補助ツールとして、AIはすでに十分実用レベルに達していると僕は感じています。
Google、Appleも参入する「AI検索」戦国時代
このAI検索の流れは、もはや誰にも止められません。GoogleもAI検索機能に莫大なリソースを投入していますし、AppleがAI検索サービスのPerplexityを買収するのではないか、という噂も後を絶ちません。そんな中、ヤフーがこの分野に本格参戦するのは非常に興味深い動きです。
ヤフーはもともと、ポータルサイトであり「検索」の会社です。もし、複数のAIサービスを組み合わせるなどして、Perplexityのような高精度の検索体験を独自の形で実現できれば、それはGoogleとはまた違った、新しい検索サービスのスタンダードになり得る可能性を秘めています。
Yahoo!が目指す「AIエージェント」という未来
さらに注目すべきは、ヤフーが「早ければ年内にもAIエージェントを立ち上げる」と公言している点です。これは、単なる検索機能の強化に留まりません。ヤフーが開発したAIが、私たちの日常生活における様々なタスクをサポートしてくれる「執事」や「秘書」のような存在になる、ということです。これが実現すれば、日本の大手企業が提供するサービスとしては、極めて画期的なものになるでしょう。
ソフトバンクという強力なバックボーンを持つヤフーが、AIに対してこれほどまでに積極的な姿勢を見せていることは、一人のユーザーとして非常にワクワクします。今回始まったYahoo!検索のAI機能は、その壮大な構想の、まだほんの序章に過ぎないのかもしれません。
これからヤフーが、AI検索をどのように進化させ、そして「AIエージェント」という未来をどう描いていくのか。日本のテクノロジー業界における、一つの大きな転換点になる可能性を秘めたこの動きから、今後も目が離せません。