AIブラウザは来年のトレンドか!ChromeがGeminiと統合へ


これはスタエフの文字起こしをブログ化したものです


ChromeがAI「Gemini」と統合。ピザの注文も代行する「AIブラウザ」時代の幕開け

Googleが、Webブラウザ「Chrome」に、同社のAI「Gemini」を統合した新機能「Gemini in Chrome」を発表しました。これにより、Webブラウジング中のあらゆる場面で、AIアシスタントを呼び出せるようになります。

Webブラウザが「秘書」になる未来

この新機能で何ができるのか。例えば、複数のショッピングサイトのタブを開き、AIに価格を比較させたり、長い動画の内容を要約させたり、といったことが可能になります。

さらに将来的には、AIがユーザーに代わってタスクを実行できるようになる、とのこと。例えば、「ピザを注文したい」と指示すれば、AIが出前サイトを閲覧し、希望のピザをカートに入れ、ユーザーの最終承認を待つ、といった具合です。

僕自身、この機能に大きな期待を寄せています。現在、音声配信の収録後、文字起こしや動画生成までは自動化できていますが、各プラットフォームへのアップロードは手作業で行っています。しかし、この「Gemini in Chrome」が進化すれば、「いつものようにお願い」と一言指示するだけで、全てのアップロード作業をAIが代行してくれる。そんな未来が、来年あたりには実現しているかもしれません。

各社がしのぎを削る「AIブラウザ」開発競争

この「AIとWebブラウザの融合」という動きは、Googleだけの話ではありません。Microsoftはすでに「Edge」にCopilotを搭載していますし、PerplexityやOperaといった他のブラウザも、独自のAI機能を組み込んでいます。ChatGPTも、独自のAIブラウザを開発中との噂です。2024年は、この「AIブラウザ」が、テクノロジー業界の一大トレンドになることは間違いないでしょう。

AIブラウザが普及すれば、私たちの生活はもっと便利になるはずです。パソコンを開けばAIが「こんにちは」と挨拶し、「あなたが好きそうな新しい動画が公開されていますよ」と教えてくれる。Amazonで買い物をしようとすれば、「あ、そっちのサイトの方が安いですよ」と教えてくれる。そんな、まるで優秀な秘書がいるかのような体験が、当たり前になるのです。

Googleがこのタイミングで発表した理由

それにしても、競合他社に比べて、Googleのこの動きは少し遅かったように感じます。僕が思うに、その背景には、アメリカ政府から進められていた「Google分割論」があったのではないでしょうか。

「強すぎるGoogleを分割せよ」という圧力の中で、もしChrome部門が売却されることになれば、この「Gemini in Chrome」という壮大な計画も頓挫してしまいます。そのため、発表を見送らざるを得なかった。しかし先日、裁判所がこの分割案を退けたことで、満を持してこの新機能を発表した。僕は、そんな舞台裏があったのではないかと推測しています。

いずれにせよ、「AIブラウザ」時代の幕は、もう上がりました。この新しい波に、僕も積極的に乗りこなし、その可能性を探っていきたいと思います。