これはスタエフの文字起こしをブログ化したものです
「早ければ2025年末には、AIが普通に皆さんと一緒に仕事をするようになる」。OpenAIのサム・アルトマンCEOがそう予測してから、約1年。その未来が、いよいよ現実味を帯びてきました。
日経新聞に掲載された「2026年はスーパーカンパニー出現か」という記事は、その未来の、さらに一歩先を描いています。
「スーパーカンパニー」とは何か?
記事が示す「スーパーカンパニー」とは、ごく少数の人間が、AIエージェントを駆使することで、大企業と同じレベルの業務をこなす会社のことです。
人件費を最小限に抑え、ほとんどの業務をAIに任せる。そんな、新しい形の企業が、2026年にも登場するのではないか、と予測されているのです。
「生成AI」と「AIエージェント」の決定的な違い
この未来を実現する鍵となるのが、「AIエージェント」です。
では、「AIエージェント」は、私たちが今使っているChatGPTのような「生成AI」と、何が違うのでしょうか。
現在の生成AIは、人間が「資料をまとめて」「メールの文章を作って」といったように、一つひとつのタスクを指示しなければなりません。
しかし、「AIエージェント」は、もっと人間に近い存在です。
例えば、「このプロジェクトを成功させる」という大きな目標を与えれば、そのために何をすべきかをAI自身が考え、計画し、実行してくれる。ミーティングに参加し、必要な資料を自ら集め、関係者に連絡を取る。まるで、優秀な同僚や部下のように、自律的に仕事を進めてくれるのです。
働き方の「構造」が変わる日
僕は、このAIエージェントの登場こそが、私たちの働き方を根底から変える、真のゲームチェンジャーだと考えています。
早ければ来年にも、AIがメールのCCに入っていたり、人間とAIが一緒にミーティングをしたり、といった光景が当たり前になるかもしれません。
そうなれば、人間の役割は、AIに指示を出すことではなく、AIと「協働」し、より創造的な仕事に集中することへとシフトしていくでしょう。
もちろん、それに伴い、人間の仕事が奪われる、といった痛みも伴うかもしれません。しかし、それはテクノロジーの進化において、避けられない過程です。
AGI(汎用人工知能)への道筋
そして、このAIエージェントの進化の先には、「AGI(汎用人工知能)」という、究極の目標があります。人間と同じように、あるいはそれ以上に、あらゆる知的作業をこなすことができるAIです。
AIエージェントの進化は、私たちが「知能とは何か」「人間とは何か」という、根源的な問いと向き合うきっかけにもなるでしょう。
2026年、AIエージェントの登場は、私たちの働き方、そして社会のあり方を、根底から変えてしまうほどのインパクトを持つ、大きな転換点になる。僕はそう確信しています。