これはスタエフの文字起こしをブログ化したものです
マレーシアが、来年から16歳未満のSNS利用を禁止する計画を明らかにしたというニュースがありました。
実は、少し前にオーストラリアで同じような年齢制限を設ける動きがあった時に、「この流れ、世界に広がるかもな」って話をしていたんですが、まさにその通りになってきました。フランスやスペインなんかも、すでに年齢確認の仕組みを共同で開発しているみたいですしね。
子どもたちをネット上の詐欺や、悪い大人との接触、SNS依存といった様々なリスクから守りたい、という親心はすごくよく分かります。2020年代の後半にかけて、こういう動きは世界中でポツポツと出てくるんじゃないでしょうか。
でも、どうやって?「SNS禁止」の大きな疑問点
ただ、こういう話が出てくると、僕が一番気になるのは「じゃあ、具体的にどうやるの?」ってところなんです。考え始めると、色々な疑問が浮かんできませんか?
まず、そもそも「SNS」って何を指すのか、という定義の問題。
X(旧Twitter)やInstagramは間違いなくSNSでしょう。でも、自分で立ち上げた誰も知らないようなマイナーなサービスはどうなるんでしょう?「これはSNSじゃありません」って言い張られたら、どうするのか。対象になるサイトをどうやって選定するのか、って結構難しいですよね。
次に、違反したら誰が罰せられるのか、という問題。
プラットフォーム側が罰則を受けるのか、それとも監督責任として親が罰せられるのか(まさか子ども自身が罰せられることはないと思いますが…)。このルール作りも、かなり重要になってきます。
国によっても対応は大きく分かれそうですよね。さすがに「自由の国」アメリカが全面禁止に踏み切るとは考えにくいですし、逆にイスラム圏のような規律に厳しい国は、積極的に導入するかもしれない。
日本の未来は?これから注目していきたいポイント
じゃあ、僕らの住む日本はどうなるのか?
個人的には、マレーシアのような完全な「禁止」とまではいかないんじゃないかな、と予想しています。
どちらかというと、子ども用のアカウントは閲覧できる投稿が制限される「フィルタリング機能」が法律で義務化されたり、DM(ダイレクトメッセージ)の送受信ができなくなったり、親が子どもの利用状況をチェックする仕組みが導入されたり…とか、そういう形になるんじゃないかな。
結局のところ、抜け道を探そうと思えばいくらでも探せてしまうのがネットの世界。本気で使いたい子どもは、何とかして使っちゃうと思うんですよね。
とはいえ、世界的に「子どものSNS利用をどう制限していくか」という議論が本格化してきたのは間違いありません。来年以降、この動きがどういうルールに着地していくのか、非常に興味深いテーマだなと思いました。引き続き、注視していきたいですね。