東京オリンピックまで2年。政府もさまざまな対応しています。その一つが祝日移動です。仰天プランですが、祝日移動によって7月の開会式、8月の閉会式の時期にしっかりと連休を持ってくることができるようになります。
この祝日移動が徐々に現実味を帯びてきました。というか、ほぼ決定の流れと思ってもよさそうです。
オリンピックの時期に休みが増えるのであれば、遠方から東京へオリンピックを見に来る人にとってもありがたいことかもしれません。
しかし、祝日を移動しちゃってもいいものなの?
2020年限定!祝日移動とはなんのこと?
もちろん祝日移動は20年限定です。
具体的にはオリンピックの開会式前日の7月23日に「海の日」を、開会式当日の24日に「体育の日」を、そして、閉会式翌日の8月10日に「山の日」をそれぞれ移動させるプランとなっています。
さすがに祝日といっても宇宙の法則に関わっている秋分の日だったり、日本にとって大切な天皇誕生日や建国記念日を動かすわけではありません。悪い言い方をすれば、ちょっとどうでもいい祝日を動かしているわけですね。
ちょっとこの3つの祝日をおさらいしてみましょう。
「海の日」は7月の第3月曜日が祝日になります。法律では「海の恩恵に感謝するとともに、海洋国日本の繁栄を願う」とあります。ちなみに世界中の国で海に関する祝日があるのは日本だけです。海洋国家日本ならではの大事な祝日です。
2020年は7月20日の月曜日が海の日ですが、これが開会式前日の23日へ移動となります。
「体育の日」はかつて東京オリンピックの開会式が行われた日で、10月10日でした。今ではハッピーマンデー法で10月の第2月曜日となっています。法律では「スポーツにしたしみ、健康な心身をつちかう」とあります。ちなみに祝日になったのは1966年で、東京オリンピックは1964年でした。通常オリンピックは夏に行われますがこの年は雨を考慮して10月になったそうです。今ではプロスポーツ選手も多く参加するので10月開催はありえないですが、当時ならでは、といったところだったのでしょうか。10月10日が最も雨が少ない日という話がありますが、これは俗説のようです。
2020年は開会式当日の7月24日を体育の日にするそうです。
「山の日」は比較的最近できた祝日です。ハッピーマンデー法は適応されず、8月11日が問答無用で祝日になります。法律では「山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する」とあります。本当はお盆前の12日にしたかったそうですが、日本航空の墜落事故が起きた日で、山を連想させることもあり避けたそうです。
2020年は閉会式翌日の8月10日を山の人するそうです。
祝日はどうあるべき?
ハッピーマンデー法が成立した時もそうですが、祝日を柔軟に移動できることにより経済を活性化させるという効果があります。
ですがもはや10月10日を体育の日としなくなった時点で、本来の祝日定義としては意味を失っているようにも思えます。個人的にはなぜ10月10日が体育の日だったのか、そこが大事だと思うんですよね。なので、いまさら祝日はどうあるべきかを議論するには遅いのかなと思っています。
祝日移動はちょっと強引だなと思いながらも仕方ないことなのかなとは思います。その日の意味にこだわるのであればハッピーマンデー法をやめるところからですね。
どうせなら、祝日移動ではなく祝日を増やすとかで対応してもいいのかなとは思いますけどね。せっかくのオリンピックだしね。