国策として生成AI利用率8割を目標へ


これはスタエフの文字起こしをブログ化したものです


日本政府が、将来的に国民の生成AI利用率を8割に引き上げる、という基本計画案をまとめたそうです。AIの活用を、国を挙げてプッシュしていく姿勢を強調した、ということですね。

正直なところ、このニュースを聞いて僕が最初に思ったのは、「今さらその話?」でした(笑)。
2023年の初頭、僕は「みんなでAI使おうぜ!」って、それこそ躍起になって発信していました。でも最近は、もうそういう言い方はしなくなったんです。なんだか、もうそういうフェーズは終わったかな、と。

でも、フタを開けてみれば、今の日本のAI利用率はまだ25%程度だとか。4人に1人…。まあ、僕の肌感覚としても、そんなものかなという気はします。

とはいえ、これはもう「国策」です。そして、国策には乗っかるのが一番。だから、この政府の動き自体は、すごく大事なことだと思っています。

日本人がAIを使わない理由と、僕が信じる「オセロが一気にひっくり返る日」

それにしても、なぜ日本のAI利用率は、まだこんなに低いんでしょうか。
僕が普段、色々な人と話す中で感じるのは、やっぱり世代間の壁ですね。僕と同じ30代、40代の同世代とはAIの話でめちゃくちゃ盛り上がるんですが、50代、60代の方と話すと、なんとなく「快く思ってないんだろうな」という空気を感じることが、正直あります。

でも、ここからが日本人の面白いところであり、良いところでもあると僕は思っています。
僕はずっと言ってるんですが、日本人って「オセロの盤面」みたいなんですよ。最初は白、白、白…と、なかなか黒にひっくり返らない。でも、どこかのタイミングで角を取られると、それまで白だった石が、バタバタバタッ!と一気に黒にひっくり返る。

AIに関しても、きっとこの「オセロがひっくり返る瞬間」が来るはずです。
「AIなんて」「AIはズルだ」と言っていた人たちが、ある日を境に「AI使わなきゃヤバい!」と、狂ったように導入し始める。僕はずっと、その瞬間を今か今かと待っているんです。それはきっと、2020年代のどこかで必ず来ると信じています。

目指すのは「AIを使っている感覚がなくなる」未来

じゃあ、政府の目標である「利用率8割」が達成された時、世の中はどうなっているんでしょうか。
僕が思うに、それは「みんなが毎日ChatGPTにアクセスしている」という状態じゃないはずです。

Xでも書いたんですが、最終的には「AIを使っている感覚がなくなる」のがゴールだと思うんです。

今の僕らが、インターネットを「使っている」と意識しないのと同じです。スマホをいじっていれば、それはもうインターネットに繋がっているのが当たり前。わざわざ「今からネットを使います」なんて言わないですよね。

AIもきっと、そうなっていく。
僕らが普段使っている様々なツールやサービスの中に、当たり前のようにAIが組み込まれる。そして、僕らはそれを意識することなく、その恩恵を受けるようになる。そうなった時、利用率は自然と8割、9割になっているはずです。

今はまだ、AIを「使う」という感覚が強いかもしれない。でも、それが当たり前の「空気」になる未来は、もうすぐそこまで来ているのかもしれませんね。その変化を、楽しみに待ちたいと思います。