これはスタエフの文字起こしをブログ化したものです
富士フイルムが、動画も撮れる新しいチェキ「INSTAX mini 99」と、今回話したい「INSTAX Pal」という、超小型のインスタントカメラを発表しました。
特に面白いのが、この「INSTAX Pal」。
見た目は、昔懐かしい8mmビデオカメラ風で、レトロなデザインがすごく可愛い。価格は5万5000円と、チェキにしては結構お高めですが、その機能がユニークなんです。
シャッターボタンを長押しすると、最大15秒の動画が撮影できる。そして、その動画はQRコードとしてチェキプリントに印刷されるんです。受け取った相手は、そのQRコードをスマホで読み取ることで、動画を再生できる、という仕組み。
なるほどなー、と。
デジタルとアナログの融合。まさに、今の時代らしいアイデアですよね。
「でも、それってスマホで良くない?」という正直な気持ち
ただ、正直に言うと、僕はこの話を聞いて、少しだけ「うーん…」と思ってしまった自分もいます。
「それって、スマホで動画を撮って、LINEで送るのと何が違うんだろう?」と。
チェキに印刷されたQRコードを読み取って動画を見る、という体験は、確かに新しい。でも、その一手間が、果たしてどれだけの人に受け入れられるのか。感覚的には、プリクラを撮った後にQRコードで画像をもらう、あの感じに近いのかもしれませんが、ちょっと違う気もする。
数年前にも、音声を録音できるチェキ、なんていうのがありましたよね。あれも、QRコードを読み取って音声を聞く、という仕組みだったはず。
この「QRコードを介する」というワンクッションが、どうにも「デジタルに寄りすぎている」ような気がして、アナログであるチェキの良さを、少しだけスポイルしてしまっているんじゃないか。そんな風に感じてしまうんです。
僕が思う「チェキらしさ」と、デジタル融合の本当の可能性
じゃあ、僕が思う「チェキらしさ」って何なのか。
それは、「唯一性」だと思うんです。
その場で撮った、世界に一枚だけの写真。同じものは二度と撮れない。だからこそ、記念になるし、コレクションしたくなる。人に見せたくなるし、交換したくなる。もし、全部同じ写真だったら、そんな気持ちは生まれないですよね。
この「唯一性」というアナログの価値と、デジタルの利便性を、もっとうまく融合させる方法はないだろうか。
ふと、こんなことを思いました。
もし、このチェキのQRコードを読み取ったら、その写真だけの「NFT(非代替性トークン)」が発行される仕組みだったら、どうでしょう。
世界に一枚だけの物理的なチェキと、ブロックチェーン上に記録された、世界に一つだけのデジタルデータ。これこそ、真の意味での「デジタルとアナログの融合」と言えるんじゃないか。
僕自身も、NFTチェキや「音が鳴るアクスタ」など、デジタルとアナログを組み合わせた新しい表現に挑戦していますが、どうしてもスマホを介する必要がある「QRコード」や「NFCタグ」に、もどかしさを感じることもあります。
今回の富士フイルムの新製品は、そんなことを改めて考えさせてくれる、すごく刺激的なニュースでした。
この「動画が撮れるチェキ」がヒットするかどうかは分かりません。でも、こういう新しい挑戦が、次の時代の「当たり前」を作っていくんでしょうね。僕も負けずに、もっと面白いことを考えていきたいなと思います。