これはスタエフの文字起こしをブログ化したものです
「英語キャンセル界隈」って言葉、聞いたことありますか?
これは、若者文化を研究する専門家が予測した、2026年のトレンドワードの一つ。要するに、「もう英語の勉強はやめて、AIのリアルタイム翻訳に任せちゃおうぜ!」という考え方です。
時間も労力もかかる英語学習よりも、AI翻訳を前提にして、その時間を専門分野の学習や、創作活動に充てた方が、タイムパフォーマンスが良いんじゃないか。そんな、いかにも現代らしい合理的な考え方が、若者の間で広まりつつある、というんですね。
もはや僕らは、すでに「翻訳」と共に生きている
考えてみれば、僕らはもう、すでに翻訳サービスなしでは生きていけなくなっています。
僕も、海外のニュースを読んだり、技術的なドキュメントを調べたりする時は、当たり前のように翻訳機能を使っています。皆さんも、英語だけでなく、韓国語や中国語のサイトを見る時に、翻訳を使った経験があるんじゃないでしょうか。
そして今、その技術は「リアルタイム」の領域にまで進化しています。
最近、AppleのAirPodsに搭載されたリアルタイム翻訳機能は、まさにその象徴ですよね。お互いがイヤホンをつけていれば、まるでSF映画のように、違う言語を話す人同士が、スムーズにコミュニケーションを取れるようになる。
僕も昔、仕事で海外の人とZoom会議をしたことがありますが、その時は通訳の人が間に入ってくれていました。でも、それもAIがリアルタイムでやってくれるようになれば、もっとコミュニケーションは円滑になりますよね。AIが、お互いの感情まで読み取って、ニュアンスを伝えてくれるようなサービスも、すでに出始めているそうです。
「プログラミング不要論」との共通点。でも、本当にそれでいいのか?
この「英語キャンセル会話」の話を聞いて、僕が思い出したのが、「プログラミング不要論」です。
10年くらい前、プログラミングが一大ブームになって、多くの人がプログラミング教室に通いました。でも今は、AIが当たり前のようにコードを書いてくれる時代。「もうプログラミングの勉強なんて意味ないんじゃないか」という雰囲気が、少しずつ広まっています。
これ、英語の話とすごく似ていますよね。
「AIがやってくれるなら、人間が学ぶ必要はないんじゃないか?」と。
でも、本当にそうでしょうか?
僕自身、10代の頃からプログラミングをやってきたので、その基礎知識が、今のAIとの対話(ライブコーディング)に役立っている、と感じる場面は少なくありません。
英語も同じかもしれません。
僕らが中学・高校で学んだ、最低限の英語の知識があるからこそ、AI翻訳の結果が正しいのか、ニュアンスが合っているのかを、ある程度は判断できる。もし、全く知らない言語、例えば僕にとっての韓国語を、AI翻訳だけでコミュニケーションしようとしたら、本当にうまくいくんでしょうか。
AI翻訳の、その先へ。僕が期待する「第三の言語」
ただ、僕は、AIによるリアルタイム翻訳には、今までの自動翻訳とは違う、新しい可能性も感じています。
例えば、僕が日本人で、相手が韓国人だったとします。
僕の日本語が直接韓国語に翻訳されるのではなく、一度、AIがどちらの言語でもない「第三の言語(中間言語)」に変換し、そこからそれぞれの母国語に翻訳する。そうすることで、お互いの文化的な背景や、言葉のニュアンスの違いを、AIが吸収し、より自然で、誤解の少ないコミュニケーションが生まれるかもしれない。
AIは、単なる翻訳機じゃない。僕と相手の間に立って、コミュニケーションを円滑にしてくれる「賢い仲介者」になってくれる可能性があるんです。
「英語キャンセル会話」という言葉は、少し過激かもしれません。でも、AIによって、僕らの言語との付き合い方が、根本から変わろうとしているのは間違いない。
今年のオリンピックの開会式も、きっと自動翻訳が活躍するでしょう。でも、その光景も、今年で最後になるかもしれない。2年後のオリンピックでは、AIがもっと自然な形で、世界中の人々を繋いでいるかもしれませんね。