孤独な若者が急増する中国で、「死んだ」という名前の生存確認アプリが爆発的ヒット


これはスタエフの文字起こしをブログ化したものです


現代社会のを象徴するようなニュースですよね。
中国で、「死んだ」という、なんとも強烈な名前のアプリが、若者の間で爆発的にヒットしているそうです。

このアプリの機能は、驚くほどシンプル。
毎日、画面をタップするだけ。もし、2日間タップがなければ、登録した緊急連絡先に通知がいく、というもの。

月額189円の有料アプリにもかかわらず、なぜ、こんなにも多くの若者がこのアプリを求めているのか。
その背景には、中国が抱える深刻な「孤独」という社会問題がありました。

誰もが「孤独死」を恐れる時代

ヒットのきっかけは、あるプログラマーの「孤独死」のニュースだったそうです。
「もし自分が家で倒れても、誰にも気づかれないかもしれない…」
そんな不安が、多くの若者の心を捉えたんです。

今の中国は、日本と同じように、核家族化が急速に進んでいます。
親元を離れて一人暮らしをする若者は年々増加し、その数は、なんと日本の総人口に匹敵する1億人以上。2030年には、1億5000万から2億人にまで増える、と予測されています。

さらに、経済的な理由などから、結婚しない、できない若者も急増している。
家族やパートナーという、最も身近なセーフティネットを持たない人々が、都会の片隅で、孤独と隣り合わせで生きている。

そんな彼らにとって、この「死んだ」というアプリは、最後の「命綱」なのかもしれません。

僕らの「生存確認」は、SNSが担っている?

この話を聞いて、僕らの生活を振り返ってみると、実は似たようなことを、僕らは無意識にやっているのかもしれない、と思いました。

例えば、X(旧Twitter)やFacebook。
「あの人、いつも投稿してたのに、最近見かけないな。どうしたんだろう?」
そんな風に、誰かの安否を気にかけることって、ありますよね。

Facebookには、最後にログインした時間が表示される機能があります。LINEには、既読スルーならぬ「未読スルー」という問題があるから難しいかもしれませんが、もしXに「最終ログイン時間」が表示されたら、それはある種の生存確認になるかもしれない。

「いつも朝に投稿してるのに、今日はまだないな…でも、さっきログインしてるから、とりあえず生きてはいるか」
そんな風に。

もちろん、これはプライバシーとの兼ね合いもあって、簡単な話ではありません。
でも、この「死んだ」というアプリが、僕らに問いかけているのは、もっと普遍的な問題です。

僕らは、誰かと繋がっていたい。自分の存在を、誰かに気にかけていてほしい。
その根源的な欲求を、このアプリは、あまりにもストレートな形で満たしてくれているのかもしれません。

日本でも、形は違えど、同じようなサービスが生まれてきても、何もおかしくない。
そんなことを、この少し物悲しいニュースを見て、思ったのでした。