これはスタエフの文字起こしをブログ化したものです
「10年以内に、誰でも月に行けるようにする」
スペースXを率いるイーロン・マスクが、宇宙開発の目標を、火星から「月」へとシフトすることを明らかにしました。
NASAも「アルテミス計画」という、大規模な月面探査プロジェクトを進めていますが、その要となるスペースXのロケット開発が遅れており、2028年までに再び人類を月面に送る、という目標の達成が危ぶまれています。
なぜ今、再び「月」なのか。
そして、宇宙開発の未来は、一体どうなっていくのでしょうか。
なぜ人類は、月に行かなくなったのか?
アポロ計画によって、人類が初めて月面に降り立ってから、もう半世紀以上が経ちました。
あの時、世界中が熱狂し、月の石を持ち帰っては、そこに新たな資源や、生命の可能性を探しました。
でも、結局、月には「何もなさそうだ」ということが分かってしまった。
莫大な費用と、宇宙飛行士の命を危険に晒してまで、月に行く「意味」が見出せなくなってしまったんです。
その結果、人類の宇宙開発への関心は、急速に薄れていきました。
再び加熱する宇宙開発。その背景にある「3つの理由」
では、なぜ今、再び宇宙開発、特に「月」が注目されているのか。
その背景には、大きく3つの理由があると、僕は考えています。
- 民間企業の台頭: イーロン・マスクのスペースXのように、国家だけでなく、パワフルな民間企業が、宇宙開発に本気で乗り出してきたこと。
- 米中覇権争いの激化: かつては米ソの独壇場だった宇宙開発に、中国が急速に台頭。独自の宇宙ステーションを建設するなど、その技術力は、もはやアメリカを脅かす存在になっています。アメリカとしても、ここで本腰を入れなければ、宇宙における覇権を失いかねない。
- 「月面基地」という新しい構想: そして、これが一番大きな理由かもしれません。毎回、地球からロケットを打ち上げるのは、コストも手間もかかりすぎる。だったら、一度、月面に「中間基地」を作ってしまおう、と。そこを拠点にすれば、火星や、さらにその先の宇宙へと、より効率的に進出できる。
つまり、今の月面開発は、かつてのような「探査」が目的ではない。
もっと先の未来を見据えた、宇宙開発の「前線基地」を作るための、壮大なプロジェクトなんです。
AIが、宇宙開発の主役になる日
前澤友作さんの月周回旅行が中止になるなど、コロナ禍の影響もあって、宇宙開発のスピードは、当初の予定より少し遅れているかもしれません。
でも、この大きな流れは、もう誰にも止められない。
2030年代は、間違いなく「宇宙の10年」になるでしょう。
そして、その主役は、もはや人間ではないかもしれない。
先日、スペースXが、AI開発企業である「xAI」を買収した、というニュースがありました。これはもう、宇宙開発にAIを本格的に活用していく、という、イーロン・マスクの明確な意思表示です。
最初に月面に降り立つのは、人間ではなく、AIを搭載したロボットかもしれない。
そんな、SFのような未来が、もうすぐそこまで来ている。
NASAの計画が少し遅れようとも、僕らの宇宙への夢は、確実に、一歩ずつ、現実へと近づいています。
イーロン・マスクが、次にどんな一手で僕らを驚かせてくれるのか。本当に、楽しみでなりません。