3Dプリンタという技術があります。
いろんな立体のものを作ることができるもので、簡単なものですとちょっとした人形やスマホケースなんかを作れます。
ですが素材も自由に変えることができるので、この3Dプリンタを作っていろんなものが作れるのです。
例えば家だったり車だったり。実はこれって大事なことで、例えば火星にいったとき、家をどうやって建てようみたいになったときに、こういう3Dプリンタがあると便利なんですよ。
3Dプリンタでは楽器も作ることができます。これについては前にブログで書いているので、こちらもぜひ。
このなかなか面白い3Dプリンタですが、医療分野での活用が期待されています。
心臓を3Dプリンタで
3Dプリンタで臓器を作るという研究は以前から行われていました。
今回、ついに心臓も3Dプリンタで作ることに成功したのです。
人工的な心臓というと、ちょっと機械的と不安になる人も多いかもしれません。
しかしこの3Dプリンタの素材は自分自身の細胞を使ったものですので、拒絶反応を抑えることができるという期待もあります。
これまでは心臓移植が主な治療法だった病気も、たった数時間で心臓を作ることができるようになれば、ドナーを待つということ自体も過去のものとなります。
SF映画などでクローン人間を作って臓器を…みたいな話もありますが、そんなめんどくさいことしなくても大丈夫です。
この技術が可能になれば医療現場も大きく変わりそうですね。
人体のどこでも新技術で生成可能?
実はもうすでに耳を3Dプリンタで作って移植したという例はあります。
人体最小の中耳の骨を3Dプリンターで作製、世界初の移植成功 南ア
これのすごいところは、外耳ではなく、音を拾うための大事なところである中耳を3Dプリンタで作ったところです。
人体のどこまで3Dプリンタでできるかわかりませんが、非常に注目すべき技術です。
現在はiPS細胞の研究も進められ、体のパーツのどこの部分でも理論上は再生できる可能性があります。
再生医療や3Dプリンタで、体のあちこちを作るのも当たり前のようになっていくかもしれません。