15秒CMが12本流せる?W杯の給水タイムが生み出す莫大な広告費


これはスタエフの文字起こしをブログ化したものです


ワールドカップ、皆さんは見ていますか?
私は今まさに、トルコ対オーストラリアの試合を見ながらこの音声を収録しています。

ワールドカップの新ルールと「給水タイム」

さて、今年のワールドカップ(近年のサッカーの大会全般)では、色々とルールが変わっています。

例えば、スローインやゴールキックなどを「何秒以内に蹴らなければならない」と厳格に決めて、選手がダラダラと時間稼ぎ(遅延行為)をできないような仕組みになりました。これは試合のテンポを良くするためですね。

そしてもう一つ、大きなルールの変更が「給水タイム(クーリングブレイク・飲水タイム)」の厳格化です。
これまでも猛暑の試合では給水タイムが設けられることはありましたが、「ちょっと水を飲んだらすぐ再開」という曖昧なものでした。(Jリーグの夏場の試合などもそんな感じですよね。)
しかし今回の大会では、「特定の時間帯に、しっかりと3分間(などの規定時間)の給水タイムを設ける」という明確なルールになりました。

この時期は本当に暑いですし、選手の命や体を守るために水分補給は絶対に必要です。観客や審判にとっても、その間に水を飲んで一息つけるので、大事なことだというのは誰もが納得するところです。

クロップ監督の苦言と「CM」の影

しかし、昔からサッカーを見ている私としては、この「きっちり時間が決められた給水タイム」に、少しだけ違和感を感じていました。

すると、海外の有名な監督であるユルゲン・クロップ氏も、この給水タイムについて「これってどうなの?」と苦言を呈しているのを見かけたのです。
彼の意見や、私自身の違和感の正体。それは、「この給水タイムの間に、テレビ放送で『CM(コマーシャル)』が流れる」という点です。

「3分間の給水タイム」と時間がキッチリ決まっているということは、テレビ局からすれば「15秒のCMが12本も流せる」という絶好の広告枠になります。ワールドカップのような世界的な大会でそれだけのCMを流せば、莫大なお金(広告費)が動くわけです。

もちろん、選手の安全が第一の理由であることは間違いありません。
しかし、「絶対に3分間あける」と厳格にルール化された背景には、もしかすると「確実なCM枠(お金)を作りたい」というスポンサーや放送局側の意図が、少なからず意識されているのではないか?と勘ぐってしまいます。

試合の流れを断ち切る「実質4クォーター制」

そして何より、サッカーというスポーツにおいて「途中で3分間完全にプレーが止まる」というのは、試合の流れ(モメンタム)にものすごい影響を与えます。

サッカーは本来、前半と後半の「2つのハーフ」で構成される連続したスポーツです。
しかし、給水タイムで完全にぶった切られることで、実質的に「4回のクォーター」に分けられているような感覚になります。

良い流れで攻め込んでいたチームのリズムが給水タイムで狂ってしまったり、逆に負けているチームがそこで監督から細かい指示を受けて立て直したり。
実際に、昨日の試合(あるいは最近の試合)でも、給水タイムが終わった直後に急に点が入ったりするシーンがありました。良くも悪くも、精神的・戦術的なリセットがかかってしまうのです。

この「流れが切れる」という感覚と、そこに挟まる「CM」の存在が、昔からのサッカーファンに違和感を抱かせる原因なのかもしれません。

とはいえ、スポーツを「興行(ビッグイベント)」として成り立たせ、莫大な運営費を賄うためには、お金を稼ぐタイミングを増やすことも仕方がないことだとは理解しています。

明日の日本戦に向けて

色々と給水タイムについて語ってしまいましたが、明日の朝5時には、いよいよ日本対オランダの試合がありますね!しっかり早起きして見たいと思います。
(これが公開されているころは終わる頃でしょうか)