携帯電話の料金はきっといつまでもわかりやすくならない理由


携帯電話料金というのは、とてもわかりにくい仕組みです。たぶん、お店で働いている人にもちゃんと理解できてない人もいそう。

前に2年縛り、4年縛りのシステムの話をしました。商売上手という意味で考えた人はかなり天才的だと思います。

このあたりの話は

この売り方を考えた人って…商売上手なのかドSなのか!

こちらにまとめてあります。

でも、さすがにえげつないも度を越えるとアウトということで、4年縛りに関しては独占禁止法に抵触する恐れがあるという見解を公正取引委員会が示しています。この結果、4年縛りのシステムが少し変わるか、もしくはそれ自体がなくなるかもしれません。

スマホの四年縛り

そもそも、スマホは四年も使えるのでしょうか?昔は1年に一度、2年に一度は買い替えてましたからね。

でも彩雨さんが愛用しているiPhone6は4年使えているので、きっとやろうと思えばできるんだと思います。昔ほど性能もうなぎのぼりという感じでもないですからね。

とはいえ、そんな自分も昔は2年縛りの契約をしていたので、2年たったら機種変更してました。契約上はそのほうがお得ですしね。

4年縛りというのは、2年縛りと似ているルールですが、ちょっと違います。4年縛られても4年そのスマホを使う必要はありません。2年たったら、なんと残りの代金を払わなくていいという夢のような契約なのです。もちろん、それまで使っていたスマホは返却しなきゃいけないんですけどね。一生他のキャリアに乗り換えるつもりはない、という人には最高の契約です。ただ、キャリアとしてはもし他の会社に乗り換えようとでもするのなら…とユーザーに金銭的な縛りを設けます。そのため、キャリアはユーザーを長く囲い込めるというメリットがあるのです。

ユーザーは生かさず殺さず…これが商売の鉄則なのかもしれません。ですが、それでは市場は健全を保てません。さらに競合他社との取引を妨げる取引妨害にもあたる可能性があり、議論が深まっているところです。

携帯代金はわかりやすくならない

もしかしたら、携帯の代金っていつまでもわかりにくいままなんじゃないかなと思います。

というのも、今はネットフリックスなど別のサービスも携帯にセットにしたり、通常の買い物を携帯代金と一緒に引き落とされるサービスもあります。家のネット代金とセットにしているところもあるでしょうし。まとめればまとめるほどお特になるわけですが、まとめると何がいくらなのか見えにくくなります。

もはやキャリアは、携帯電話だけで収まらない生活インフラの中心として存在しているのかもしれません。こうなってくると、料金体系は是正されわかりやすくなったとしても、月々支払っている金額が、いくらが携帯でいくらがガス代で…というのが見えにくくなる可能性もあります。

実は、このなににいくら払ってるのかわかりにくくする、というのがまた、ユーザーの囲い込みにはとても有効な手段なのです。ユーザーに考えるという行為をさせないような仕組みです。ちょっと毒のある言い方をしていますが、実はビジネスではとても大事なことの一つのように思えます。

今回の独禁法抵触のニュースを経て、4年縛りのシステムがどのように変化していくのか、注目ですね。