大規模サイバー攻撃を、今まさに受けている!?
地震やミサイルなど、私たちの生活にとって脅威は山ほどある。ここ数日はミサイル問題で連日ニュースになっているが、同じようにサイバー攻撃についてのニュースが多い。ミサイルももちろんなかなか馴染みのない問題で、Jアラートなどもこの一連の報道で知った人も多いだろうが、戦後日本にミサイル攻撃をされたこともなく、どこか遠くの国の出来事のように感じてしまうところもある。これはサイバー攻撃も同じことで、誰もがパソコンやスマートフォンを当たり前のように使っているし、日々受けているさまざまなサービスにもコンピュータは使われているが、サイバー攻撃というとあたかも映画の世界の出来事のようだ。
ミサイルと違って、サイバー攻撃って死なないでしょ?そんななにを大げさな…
と思ってる人もいるかもしれないが、ヨーロッパでは病院がサイバー攻撃を受けて手術ができなくなったというニュースもあった。鉄道、航空などの乗り物や、電気、ガスなどの生活に必要なインフラもコンピュータが必要不可欠。多くのパソコンが感染したら都市が麻痺してしまうのだ。
情報源: 世界的被害のランサムウェア、国内被害に警察庁が注意喚起 日立はメール障害、大阪市は公式サイトが閲覧不可に (ねとらぼ) – Yahoo!ニュース
実は今まさに、世界規模でこのサイバー攻撃が起きている。ランサムウェアというのは聞き慣れない言葉かもしれない。ランサムというのは身代金という意味だ。手持ちのパソコンのデータを暗号化し、元に戻したくば身代金を払え、というメッセージがでる。指定された期間内に身代金を払わなければ中のデータはすべて消去される。身代金の支払い方も、仮想通貨ビットコインを使ったもので、足がつきにくいというのも特徴だ。また、その金額も日本円で3万円~4万円ほどで、誰もが払おうと思えば払える金額でもある。
情報源: 大規模サイバー攻撃、これまでにわかったこと (AFP=時事) – Yahoo!ニュース
感染しないために
感染源は主に2つ。一つ目は、よくわからないメールの添付を開いてしまい感染する。もしくはWEBでダウンロードしたよくわからないデータを開いてしまい感染する。特にWEB経由で感染する場合は、OSやブラウザだけでなく、JAVAやAdobeなどプラグインも最新版にしておかないと行けないケースが多く、Windowsだけ最新版にしておけばいいというわけではない。ついつい更新するのが億劫な人や、更新すると重くなるんでしょ?みたいに思ってる人も多いので、このあたりは十分に気をつけなければならない。また、会社のパソコンが感染すると、社内のパソコンにどんどん広がってしまうというのもタチが悪い。
今回のサイバー攻撃では、サポートを終えているWindows XPでも異例のアップデートが発表されたほど。とにかく、すべてを最新版にしておくのがベストだろう。感染しないことがベストではあるが、大事な仕事のデータなどは常にバックアップを取るというのも対策としてはアリだ。ただ、間違っても感染しているパソコンでバックアップのデータを読み込もうとしてはいけない。
今後も、あらゆるタイプのサイバー攻撃が登場するだろう。その場合目的も、必ずしも金だけかどうかわからない。予想もつかない事態にならないことだけを祈りたい。