車と音楽


近年、若者のクルマ離れが進んでいると言われています。まぁたしかに、みんながみんな車を持っているわけじゃありませんね。うちは車あるけど、バンドやってなかったら車なかったかも。

データに裏付けされたものではないですが、このクルマ離れが音楽離れにつながっているという話もあります。要するに、移動中に音楽を聞く機会が減るということなのでしょうね。そういう意味では、スマートフォンの普及も影響があるかもしれないですね。電車ではみんながスマートフォンをいじっています。イヤホンをしている人もいますが、ゲームや動画再生のためにイヤホンを付ける人もいるでしょう。スマホ普及以前はイヤホンをつけている人の大半は音楽再生でしたが、車にも乗らず、電車ではゲームや動画では、日常的に音楽を聞く機会が減るのは仕方のないことなのかもしれません。

スマートフォンの普及、インターネットのインフラ強化によって、本来であれば昔よりも今のほうが音楽を柔軟に楽しめる環境にあるはずです。それが音楽離れの側面を持っているというのは皮肉なものです。

この情報化社会の二面性に、これからの音楽業界がどうあるべきかのヒントがあるように思えます。来月の講義でも、このあたりの話をしようと思います。

さて、今日はこんなニュースがありました。

情報源: テスラ、音楽ストリーミングサービスに進出か (CNET Japan) – Yahoo!ニュース

テスラというのは、あまり聞き慣れない社名かもしれませんが、自動運転システムや電気自動車など最新技術をメインとした車をつくるアメリカの自動車会社です。
車内の音楽環境に特化したサービスなのであれば、いったいどのような内容なのか気になるところではありますね。

「ドライブにぴったりな曲流して」といったらノリノリの曲が流れるとか、そういうつまらないサービスじゃないといいなと思ってます(笑)

それと興味深いのは、自動車会社が音楽配信サービスに参入するということです。近年はAPPLEやGOOGLEなどIT業界が自動車業界に参入しようとする動きがあります。このあたりも来月の講義で話す予定です。そういう意味でも、今回のニュースは興味深いサービスだなと思います。

これからの技術革新の中心はテスラ・モーターズなんて言われてますからね。もしかしたら自動車の概念を覆すようなものも考えているかもしれません。そもそも、技術革新はこれまでの概念を壊すところからはじまっています。音楽に関してもそうです。

まぁそのあたりも来月ゆっくりと話せればいいなと思っています。来月についての詳細内容は、またそのうちブログにまとめようと思います。