子どもたちは夏休みですね。学生のみなさんは宿題は順調ですか?
せっせと宿題をやる子もいれば、終わりの方に必死にあわてて一気にやる子もいることでしょう。ただ、夏休みを遊び呆けている子供を見て、イライラしているお父さん、お母さんもいるかもしれません。
心理的リアクタンス
ツイッターで話題になっているのが、「宿題やったの?」「今やろうと思ってたのにやる気なくす」というやりとりです。こちらについては以下でまとめられています。
「宿題やったの?」と聞くと「今やろうと思ってたのにやる気失くす」など言われるけど、言葉を変えると行動も変わるというお話
これは心理的リアクタンスと呼ばれる心の作用です。リアクタンス、というのは抵抗という意味です。
人間はあーしろこーしろと押し付けられたり、強要されることをよく思いません。いい気分ではありませんよね。たとえそうしなきゃいけないことがわかっていても、いろいろ外部から言われるのはムカつくものです。ちょっとあまのじゃく的なところもありますが、これは人間である限り当然のことです。そうなると、やる気を無くします。
目的は宿題を促すことであっても、言い方によって変わります。この場合は「宿題やったの?」と聞くより、「宿題順調?」と聞くほうが心理的リアクタンスが少なく、プラスの方向へと心理的な作用が働くのです。
そこまで気を使うか?と思う人もいるかもしれません。しかし、たとえ親子であろうとも、他人同士です。そして多くの人が集まってこの社会は形成されています。一つ一つの積み重ねなのです。
心理的リアクタンスと恋愛
この心理的リアクタンスは、あらゆる応用があります。
たとえば、在庫があと少し!というと買いたくなってしまいます。自分になにか制限とか強要が降り掛かってくると、それに反抗したくなるからです。
ツンデレ女子とかダメ男なんかも、こういう心理的リアクタンスが効いているのかもしれません。
また、恋愛においての心理的リアクタンスに近い解釈で「ロミオとジュリエット」でもあります。この心理的リアクタンスは、社会心理学でいうところの「ロミオとジュリエット効果」にも通ずるところがあります。(同じと書いてある解釈もあります)
ロミオとジュリエットはまさに障害があまりにも多いカップルではありますが、この場合の障害というのはあんな話ほどすさまじいものでなくても大丈夫です。例えば「恋愛禁止」のルールがある環境での恋愛だったり、不倫だったりとかも、こういうのに当てはまるところもあるかもしれませんね。
同じ事象でも、言い方ひとつ、捉え方ひとつでプラスにもマイナスにもなります。人間というのは難しいものですね。