今日は夕方からドラフト会議がありました。
(正確には19時現在、まだ続いています)
今年の甲子園もだいぶ熱い戦いが続きましたが、大阪桐蔭の選手やダークホースとなった秋田の金足農業の選手など、ドラフトで注目されている選手は多くいます。
そんなドラフト会議ですが、TBSで中継されます。この生中継ですが、なんと秋田県では放送されないようです。地方局は地方局で独自の番組枠がありますので、これも仕方のないことです。ただ、秋田県民はそれこそ吉田選手がどこのチームに行くのか興味津々でしょう。ドラフト中継がないのは残念なことかもしれません。
ネット中継と地方局
そんなドラフト会議ですが、インターネット中継も行われることになっていました。なので、実はテレビで生中継されない地域でも、東京にいるのと同じタイム感で中継を見ることができます。
このあたりがインターネット中継の強みではありますが、こういった一つ一つの出来事でもテレビの今後やインターネットの今後を垣間見ることができます。
これはアニメでも同じような現象が起きています。
地域によって放映される日も違いますし、場合によっては1週遅れで放送されるケースもあります。
ですが、近年はAbemaTVですと地上波同時公開ということで、そちらですと同じように東京にいるのと同じタイム感でアニメを見ることができます。
このタイム感、というのはテレビにおいては重要なことでして、昔と違ってインターネットでテレビ番組の情報が多く飛び交います。Twitterを開けばアニメが面白かった、という感想が多く投稿されますが、自分の地域ではまだ放送されてない、ネタバレされてしまった、という事態が起きるのです。
こうなってくると、地方局の存在意義についての話にもつながります。地方局には地方局の大事な情報、地域に密着した番組に大きな意味がありまして、今後地方局がなくなるということはないでしょうし、むしろこれからさらに注目が集まるところもあるかなと思っています。
その一方で、こういったタイム感を考えると、日本全体で同じ放送が流れないデメリットが昔よりも強くなっているように思えます。
このあたり、地方局とインターネット放送の兼ね合いの部分なのですが、なにかうまく解消していける流れになるのではないかとも思います。
インターネット同時放送のあり方
インターネットと地上波同時放送は、少しずつ前に進んでいます。
民放連がNHKに申し入れ 「同時配信」の地域制御など8項目(産経新聞) – Yahoo!ニュース
同時放送へ積極的に動いているのはNHKです。まだ具体的にどのようなスタイルになるかは決まっていません。
その中で、同時配信の地域制御について民放連がNHKに要望を出したというニュースがありました。
このあたり、実は難しい問題です。
DAZNに入っていて野球の試合を見ることができるのですが、広島にいると広島でのホーム戦をDAZNで見ることができないのです。これは広島の地方局との契約によるものかと思いますう。なんでもかんでもネットで放送されてしまうと、テレビからそちらに視聴者が移ってしまいますからね。
ラジオは昔はネット放送はその地域のものしか配信されませんでしたが、今ではあらゆる地域の放送も配信されますからね。同じ流れになるかもしれません。
NHKが同時配信するときに、どのような形で同時配信を行うのか。地方局では地方の放送を流すのか、東京の放送を流すのか、むしろ全国の地方局をネットで自由に見ることができるなんてことも技術的には可能です。
NHKは年末には具体的なことを発表するとしていますが、NHKがどうするかは今後の日本のテレビ界を揺るがす一つの動きになるかもしれませんね。
余談ですが
大阪桐蔭の柿木くんがなかなか名前が呼ばれませんでしたが、吉田くんと一緒に日ハムが指名しましたね。甲子園の1位、2位のピッチャーがそろって日ハムというのも、甲子園ファン的にはアツい展開ですね。