地域人口は安定しているわけではなく、人口が増えるところもあれば減るところもあります。
それに合わせて地域の公共施設なども足りなくなったり、使われなくなったりすることももちろんあります。
すんなりと新たな活用方法が見つかればいいのですが、どこかの企業に売って活用することもあります。
全国初、マイナスで競売
埼玉県深谷市の競売で、全国初のマイナス価格で競売にかけられているというニュースがありました。
埼玉・深谷市:お金払って廃校売ります 体育館解体条件に – 毎日新聞
マイナス価格というのは、落札したらその建物、土地がもらえるだけではなく、さらにお金がもらえちゃうということになります。
実はこれには理由があります。競売の条件として、体育館を取り壊し、住宅を建てることとあるのです。土地の評価額よりも建物壊す方がお金がかかっちゃうということで、落札者を補助するためにマイナス価格での競売となったわけです。
実はマイナス価格での競売は過去にもありましたが、そのときは値段があがり最終的にプラス5万円になったそうです。まだまだ競売期間中ですが、最終的にどのような値段になるのでしょうか。そして全国初のマイナス競売は行われるのでしょうか。
地域の空き家問題
行政は多くの土地や建物を所有していますが、人口減少や老朽化によって有効に土地や建物を活用できていない例も多くみられます。
中にはバブリーな時代に躍起になって建てた行政のビルがガラガラなんてことも、よくある話ですよね。自分の出身地にもあります。
行政で活かせるのが一番ですが、場合によっては民間に任せた方が効率よく運用できるケースもあります。
逆に、どうにもならなくなった建物を行政が買い取って活用するケースもあります。これもまた自分の地元の話ですが、お化けがでる廃病院としてテレビでも取り上げられた有名な使われなくなった病院がありました。風評被害もあり、そこを行政が競売にかけられているものを落札し、建物を解体して公園として再活用するとのことです。こういったことは逆に行政じゃないとできないことですね。
都市部にどんどん人口が集まり、施設が足りないところと余るところが明確化してくることでしょう。今後もこういった空き家問題は頻繁に出てくると思いますが、行政と民間がうまく連携しながら解消していけるのが一番ですね。