先日、Cubaseの最新バージョンが発表・発売されました。
毎年この時期にバージョンアップしているということで、実はそろそろ新しいのにしようと思っていたこともあり、レコーディング中は機材周りをいじらないという鉄の掟があるのですが、あえてバージョンアップをすることにしました。
彩雨さんはCubase7→10へ
Cubaseというのは音楽制作に使うソフトのことです。俗にいうDAWというやつです。CubaseはいくつかあるDAWソフトの中でもメジャーな方です。
パソコン詳しそうとか最新のもの使ってそうというイメージを持っている人も多いかもしれません。レコーディングでもCubaseは大活躍で、シンセサイザー周りだけでなく、ギターやベースのレコーディングでも、ボーカルのプリプロ制作でも使ってます。
そんな彩雨さんですが、実は自分自身はCubaseの能力の20パーセントくらいしか活用していません。音楽を仕事にしていますが、そんなもんです。隅から隅まで機能を100%把握し、それを楽曲製作でフル活用している人なんて少数派じゃないかなとも思います。
Cubase7に変えたのは2012年で、もうずいぶん長く使っていたので、いろいろと画面が変わり慣れが必要になりますね。
なによりも、こういう黒い画面に慣れるのに時間がかかりそうです。ミュージシャンの目に負担がかからないようにダークモードにしたのでしょうか…。
バージョンアップした理由
実は楽曲制作という意味ではCubase7でも十分やっていける機能はあると思っていますが、変えたのには理由があります。
一番はCubaseのプロセシング精度が32bitから64bitを選択できるようになったこと。どれくらい音質に差が出るかわかりませんが、レコーディング終わってから変えるより今変えた方がいいかなと思ったので、まずは試してみたいと思います。実はこれは昨年に登場したものでした。
あと個人的に便利だなと思ってたのが、別プロジェクトからのトラック読み込みです。プリプロ製作では作業用とレコーディング用でプロジェクトを分けたりしているので、こういったときに便利ですね。まぁこれも2015年には登場してた機能なんですけどね。
まぁそう考えていくと、去年バージョンアップすりゃいいじゃんって話だったわけなんですけどね。
音楽関連の機材について昔からずっと勉強させてもらっている藤本さんも、今回の新機能は少ないとおっしゃっていました。
藤本健 on Twitter
Cubaseに限らず、どのDAWもそろそろ進化の限界が近づいているのかな…という印象も。ツールとしては完成度が高まり、使いやすくもなっているので価値は高いと思うけど、昔みたいに、ビックリするような機能はあまりないかな、と。 https://t.co/YxIUUwxK9X https://t.co/kMAHsIK8Bm
たしかに、昨年のCubase9.5を使っている人はお金をだしてバージョンアップするのは微妙かもしれませんね。
ただこれまでのCubase7ではEQしか標準でいじることができなかったトラック画面ですが、今回はコンプレッサーやリミッターなどいくつかを標準でかけることができるようになりました。ボーカルトラックとかコンプなど当たり前のようにかけているので、まぁそういうところは便利になったかなと思います。ピッチ修正のVariAudioもセグメントの調整がやりやすくなってましたね。あとオーディオアライメントという機能があって、ボーカルの多重録音したとき、ワードごとに波形を分析してぴったり合うように修正してくれる機能みたいです。これはプリプロRECでも活躍しそう。そのあたりは今回の新機能みたいです。
Cubaseはいつのまにかに32bitのプラグインが非対応になったみたいですね。調べてみると2016年のバージョンアップから32bitプラグインが非対応になったとのことでした。実は今回のレコーディングでも古いソフトシンセで32bitのものも使ってて、そのあたりの書き出しは古いバージョンでやらないとですね。
でも長年利用していた無料音源のSuperWave P8ともお別れかと思いましたが、これはいつの間にかに64bit版が登場していたので無事音もなりました。もしかしたら調べたら古いのも64bitに対応しているものもあるかもしれませんね。
今回はCubase7からのバージョンアップでしたので、2万円ちょいでバージョンアップできました。次は10年後くらいかな(笑)