QUESTIONより:これが理由か!彩雨さんも驚愕、知られざる新橋と難波の謎


QUESTIONより

山手線に乗っていて気になったことです。 「新橋駅」を「Shimbashi」と書かれていたんですが、なんで「Shinbashi」ではないのでしょうか? 「m」と「n」の使い分け方があるのでしょうか?


なるほど、これは言われるまで気づきませんでしたね。

そして同じように、現在僕らがイベントを行なっている大阪の難波はNAMBAですよね。

ですが東京の新宿駅はSHINJUKUです。

ヘボン式ローマ字

ちょっと気になったので調べてみました。

この理由は日本語のアルファベット表記をヘボン式ローマ字として規定するところから来ているそうです。

さて、ヘボン式ローマ字とはあまり聞き慣れない言葉かもしれませんが、いったいどんなものでしょう。

ヘボン式の”ヘボン”というのは人名です。

このヘボンさんは、世界で初めて英語で書かれた日本語の辞書を編纂した人です。

この第三版が1886年に出版され、そのときにヘボン式ローマ字が登場しました。

ちなみにこのアルファベット表記にはヘボン式の他にも訓令式というのがあります。

ほとんど同じなんですけどシを訓令式は「si」なのに対し、ヘボン式は「shi」とします。

パソコンのアルファベット変換ですとどちらでも対応していますが、一般的に公共機関のアルファベット表記などはヘボン式で行われています。パスポートやクレジットカードもヘボン式ですよね。

そのため、ヘボン式のほうがやはり字面としては馴染みがありますね。

ちなみに学校では訓令式で習うとかありましたけど、自分の記憶だとヘボン式でやったような気もするんですよね。どうなのかなー。

特殊なヘボン式ローマ字のルール

このヘボン式ローマ字のルールですが、特殊なものがあります。

先程の「し」がshiってのもやや変化球ですが、「ひゃ」はhyaなの対し、「しゃ」はshaってのもけっこう変化球です。

それ以上にややこしいルールが2つあります。

ちょっと神奈川県のパスポートに関するホームページに詳しい説明があったので抜粋させていただきます。

末尾の長音の「お」は「O」で表記します。
(例)御園生(みそのお) → MISONOO
(例)高遠(たかとお) → TAKATOO
末尾以外の長音の「お」は「O」を表記しません。
(例)大野(おおの) → ONO
(例)大岡(おおおか) → OOKA
(例)桑折(こおり) → KORI

http://www.pref.kanagawa.jp/osirase/02/2315/hepburn.html

単語のはじめが伸ばすのか、終わりが伸ばすのかで書き方が違います。意識したことなかったなー。

そしてこちらが新橋の話になるのですが、NとMには使い分けがあります。

撥音(はつおん)「ん」は「N」で表記します。
(例)神田(かんだ) → KANDA
(例)信也(しんや) → SHINYA
(例)純(じゅん) → JUN
ローマ字表記が「B」「M」「P」の前は「M」で表記します。
(例)難波(なんば) → NAMBA
(例)本間(ほんま) → HOMMA
(例)三瓶(さんぺい) → SAMPEI

http://www.pref.kanagawa.jp/osirase/02/2315/hepburn.html

これはなかなか難易度が高いですね!!!

名前や地名くらいならなんとかなっても、長い文章をヘボン式ローマ字で書かなきゃいけないときがあれば、なんかどこか間違えてしまいそうです。

まぁそんな機会はないですけどね。でも外国人向けに日本語歌詞を紹介するようなことがあれば必要な知識ですね。

意味伝わればいいじゃん、なんて思う人もいるでしょうが、日本語と英語の歴史の中でこうなったのでしょう。ちゃんと調べたらどうしてこうなったかもわかりそうなので、またなにかと絡めて。