部活でeスポーツ導入はアリ?ナシ?


昨年あたりから徐々に言葉が広がりつつあるeスポーツ。

ブログでも何度か話題にあげていますが、いわゆるコンピュータゲームをスポーツとし、世界大会を行ったり、賞金やスポンサーなどでプロとして生活したりと、その市場規模は海外では広がりをみせています。

アジア大会では競技に取り入れられたり、プロスポーツ業界も次々に参入したりと、eスポーツはいわゆる「ゲーム」ではなく、新しいスポーツとしての存在を強調しているように思えます。

部活でeスポーツはありなのか

スポーツの定義として、必ずしも体を使う運動だけが全てではなく、頭をつかうものもスポーツに含まれます。このあたりが日本語のスポーツと英語のsportsの違いです。

そのため、囲碁や将棋もスポーツです。実際にアジア大会では競技として以前より取り入れられていますね。

では、部活においてはどうでしょうか。

部活にeスポーツを取り入れることについて、賛否両論が巻き上がっています。

eスポーツは運動が苦手な人、車椅子の人でも取り組むことができるものですので、多くの人が参入できます。ゲームというと画面の前で一人でコツコツやってるイメージがある人もいるかもしれませんが、連携や戦略など画面だけではないところでのコミュニケーションも必要で、学生の頃から取り組むには面白いかもしれません。

とはいえ結局はゲームですからね。部活で真剣にゲームに取り組むっていうのに違和感があるのもわかります。

それに部費でゲーム機やゲームソフトを購入するわけです。否定的な意見もそりゃでるでしょうね。

ちなみに、囲碁や将棋については部活として以前より導入されています。

このあたり、理解を得られるようになるにはだいぶ時間がかかるかもしれません。

技術の進歩や価値観の変動のスピードに対し、学校教育の場はゆっくりと進化していきます。

依存度にも注意

eスポーツがゲームなのかどうなのかはこの際別にして、コンピュータゲームを部活にするには多くの障害があります。

囲碁や将棋があるとしても、導入の費用はそれら以上にかかるということ。

そして、その依存度についてもです。

運動系ですと、例えばつい自主トレしすぎて朝になっちゃった、なんてケースはあまりないように思えます。

ですが、ゲームだとどうでしょう。ついつい夜遅くまでゲームをしてしまう経験は少なからず多くの人があるのではないでしょうか。

ゲームのほうが運動より依存度が高い、というわけではなく、ゲームのほうがついつい長くできてしまう特徴がある、ということです。

その結果、「ゲームに勝った」の快感を継続的に得られるようになり、それもまた依存に繋がります。

ゲームを部活にするのであれば、よほど理解のある指導者と自制できる学生のメンタリティがなければ難しいようにも思えます。

そういったところから、自分自身はどちらかというとeスポーツの部活化は時期尚早かなという考え方をしています。eスポーツという存在自体はアリだとは思いますけどね。

とはいえこれも”いまのところ”の考えです。実際に部活として導入している学校もありますし、これからも注目の分野ですね。

eスポーツについては昨年も記事にしていますので、興味ある人はこちらもどうぞ。

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