アニサキスという食中毒があります。
言葉はどこかで聞いたことあるかもしれませんね。
アニサキスというのは、寄生虫のことです。
最近多いアニサキス
以前より存在していたアニサキスですが、ここ数年は増えているといわれています。
その理由は流通システムによるものです。
実はこの流通システムによってアニサキスは減少した過去があります。アニサキスは冷凍した状態で長く保管すると死ぬからです。
近年は冷凍技術の発達した漁船や運搬方法によって、冷凍した状態で流通することができるようになりました。その結果、アニサキスによる食中毒を結果的に防ぐことができます。
ですが、近年はより美味しく流通させるために、一度も完全に凍らせることのない低音運搬という手法で輸送させることができるようになっています。凍らせて解凍するよりも、凍らせない状態のほうが美味しいのですが、その結果アニサキスによる食中毒が増えてしまうことになります。
つい先日もアニサキスによる食中毒が回転寿司で起きるなど、もはや他人事のものでもありません。
アニサキスを予防する方法はない?
アニサキスはなかなか強力な寄生虫で、人間が食べる程度の酸でも死にません。
なので、酢漬けにしようとわさびや生姜などと一緒に食べようとも、死にません。
アニサキスを予防する方法は3つです。一つは冷凍した状態にしておくこと。もう一つは加熱してしまうこと。
しかしせっかくの新鮮な魚をわざわざ冷凍するのもなんですし、お刺身で食べたいのに加熱するわけにもいきませんよね。
もう一つは物理的に殺すことです。アニサキスは思ったほど小さい寄生虫ではなく、お刺身を薄く切ることにより、たまたま包丁にあたって死ぬ、ということです。アニサキスはもうひたすら目で確認して対応するという方法しかなく、完全に防ぐのは難しいことかもしれません。
合わせて細かく口の中で咀嚼する方法もありますが、これはかなりの意識をして咀嚼をしなければならず、あまり現実的でもないそうです。
一番の予防は生食を食べないことかもしれませんが…
二度目が致命的になるケースも
このアニサキス、1度目は無症状であっても、二度目で致命的な症状がでるケースもあるそうです。
実は、アニサキスによるアレルギー反応が確認されています。アナフィラキシーショックが起きるということです。
これは近年明らかになってきたことで、一般的な食中毒以上に怖い結果となってしまう可能性もあります。
アニサキスに感染してしまうと、もう内視鏡で胃に付着しているアニサキスを取り除くという治療法になります。薬を飲めば一発で、みたいな話ではないのです。
胃の中ですとまだどうにかなるものの、腸まで入り込んでしまうとさらに大変な治療となってしまいます。
自分自身も生魚は好きなのですが、もはや他人事でもありません。異常があればすぐに病院へ!