QUESTIONより
義務教育は全く記憶に残らず終わってしまった税金の勉強(納税の仕方など)をしたいと思うのですが、彩雨さんは義務教育で学んだことで事足りましたか?
納税のやり方とか、義務教育では習いませんよね。
大人になってから覚えることはたくさんあります。税金に関する知識もそうですが、それ以外のことも。
義務教育では事足りませんよ。
義務教育の是非
例えば、円錐の体積がどうしたとかいう算数であったり、日本国憲法がどうしたこうしたという社会であったりと、じゃあそれが日々の生活にどう直結するのか、なんの役に立つのかと考える人も多いと思います。
それは全くそのとおりです。
じゃあ自分が義務教育を終え、通常の社会で暮らす中、円錐の体積や表面積を計算しなければならないことがあったかというとありません。
そんなもんです。
じゃあ義務教育は意味がないのか。
という話になります。でもそういう話ではありません。
習ったこと、教えられたことしかできない大人にならないために
言われたこともできない人という人もいますけど、言われたことしかできない人、という人も多いです。
しかしこの世の中、実際に暮らしてみるといろいろなことがおきます。
すべてがまさに未知との遭遇です。
ぶっちゃけ習ったことなんてすぐ忘れますし、義務教育で勉強したことをすべて覚えているわけではありません。
人生は勉強の連続です。
普段あっけらかんと適当に暮らしていそうにみなさんが思っているバンドマンの方にも、税理士顔負けの税金に関する知識を持っている人がいます。彼も別に、税金に関する勉強を義務教育で教わったわけではありません。
必要な知識を、自分で勉強するということ。人生は勉強の連続です。
大事なことは、なにを習うかではありません。教わるだけなら野良犬でもできます。
大事なことは、自分で知りたい知識を勉強できるか、ということです。
国語、算数、理科、社会という一見生活に関係のないようなつまらない小学校の授業ですが、その授業の時間を経過することによって、それらの科目の知識を得るのが目的ではなく、そういったものを通じて自分の知りたい勉強を自分の意志で自由にできる能力、またその能力のための最低限必要な技量を身につけることができます。
毎日好きなことを自由に好き勝手生きているように思えるバンドマンたちですが、みなさん音楽のことも、音楽以外のことも詳しい方が多いです。それは、多かれ少なかれ、無意識のうちに毎日勉強しているからです。
人生は勉強の連続なのです。
義務教育はマストなのか
義務教育はマストなのか。
これは自分にはわかりません。自分は義務教育の9年間は人並みに終えているので、義務教育を受けなかった自分は想像できません。
学校に行かずとも、別に穴ぐらでひっそりと一人で生活するわけでもありませんよね。対外的な活動から学ぶこともあると思います。
また、こういった義務教育に変わるプランとして、小中学校に通わず、別の場所で勉強をするという生き方もあっていいと思います。小中学校に通うことだけが基礎教育のすべてとも思っていません。
最近は10歳のYoutuberというのも大きな話題になっています。子供は子供でいろんなことを考えるでしょうし、親は親でいろんなことを考えて然るべきでしょう。
まぁ難しい問題です。
教育、授業というとちょっと受動的な印象もあります。教わる、ということです。学校なんてとくにそう。
本当は、能動的なことなんです。知る、学ぶ、というのは能動的な動詞です。
誰かから教わったことだけで、教わった範囲内だけで生きていくのも可能かもしれません。今の社会はよくできているので、それでも十分安全に暮らすことができます。
でも、自分で調べて学んだことで、自分の範囲を飛び越えて生きていくのは楽しいことですし、幸せなことです。
その境目が、義務教育の9年間に隠れているのかなとちょっと思うこともあります。自分の場合は小中学校に通うことは必ずしもマストではないと思ってますが、義務教育に関しては必要なことだと思っています。